女優の音月 桂(おとづき けい)さんをご紹介していきます。
音月 桂さんは、元・雪組トップスターです。雪組でまさにエリート街道をまっしぐらに進んできた音月 桂さん。
若くして雪組のトップスターに就任しましたがあっという間に退団をされてしまい、ファンの中に動揺が広がりました。
一体なぜそのような状況になってしまったのでしょうか。
音月 桂さんの年齢や本名なども含め、いろいろなエピソードを織り交ぜてその魅力をご紹介していきたいと思います!
※分からない用語があれば【宝塚用語集】をご覧くださいね。
音月 桂は何期?同期は誰?
音月 桂さんは宝塚歌劇団84期生です。
84期生はかなり華やかな期という印象で、トップの座を射止めた生徒さんは音月 桂さんを含めて4名もいらっしゃいます。
- 北翔海莉(ほくしょう かいり)元星組トップスター
- 遠野あすか(とおの あすか)元星組トップ娘役
- 白羽ゆり(しらはね ゆり) 元星組・元雪組トップ娘役
どのトップさんも大変に実力が高く、容姿も華やか。
特に白羽ゆりさんは特別感のあるトップ娘役さんでした。
星組と雪組の2組でトップ娘役に就任していたり、マリー・アントワネットとエリザベートの両方を演じることができた記録をお持ちです。
音月 桂さんとは長く雪組で一緒でしたのでとても仲が良く、今でもプライベートで一緒に出かけたりカフェデートをしているみたいですよ。
84期の実力派といえば、元雪組3番手スターの未涼亜希(みすず あき)さんも忘れてはいけませんね。
他にも、退団後にEテレで「うたのおねえさん」として大活躍されたはいだしょうこさんも84期生です。
はいだしょうこさんは宝塚時代の芸名を千琴ひめか(ちこと ひめか)さんといいます。
はいだしょうこさんもとても美人ですし、実力も華も併せ持った優秀な期、という印象です。
音月 桂の年齢、本名、身長、芸名や愛称(あだ名)の由来は?
音月 桂さんの生年月日は1980年6月19日です。
本名は木村 桂(きむら けい)さん。本名をそのまま芸名に使ったのですね。
愛称(あだ名)は、宝塚時代は「キム」と呼ばれていました。本名が木村さんということがバレバレですね(笑)
元雪組トップスターの朝海ひかる(あさみ ひかる)さんが、思いっ切り「キムラくん」と呼んでいるのも宝塚専門チャンネルで放送されていました笑。
音月 桂さんのファンの皆さんは「けいちゃん」と呼んでいらっしゃる方が多いようです。
音月 桂という芸名の由来は、通っていたバレエスクールの先生が元タカラジェンヌの文月 玲さんという方なので、「月」の漢字を頂いたようです。
身長は、166センチです。
男役さんとしては小柄ですよね。
しかし、抜群の実力と美しいビジュアルにより、身長など大した問題ではない!と思えるほど天才的な才能の持ち主でした。
音月 桂の宝塚時代の相手役は?
音月 桂さんの宝塚時代の相手役は舞羽美海(まいはね みみ)さんです。
トップ就任時には実は相手役が発表されておらず、「相手役不在」という異例の状況からスタートしました。
雪組の御曹司とも言える音月 桂さんをついにトップスターにするにあたり、劇団も相手役を慎重に選びたかったのでしょうか。
トップお披露目公演である『ロミオとジュリエット』ではヒロインが役替わりでした。
のちに相手役となる舞羽美海さんと、夢華あみ(ゆめか あみ)さんのお2人が務めていました。
夢華あみさんは96期生になりますが、当時とある問題が勃発し96期生への風当たりが大変強く、その心労のせいか夢華あみさんは途中で休演してしまいました。
そんな背景もあったりして、2作品目から音月 桂さんの相手役は舞羽美海さんに決定しました。
夢華あみさんはその後も雪組で実力派娘役として活躍を続けましたが、3年ほどで退団を選ばれました。
現在は本名の「則松亜海(のりまつ あみ)」で舞台で活躍されています。
こうしてなんとか音月 桂さんの相手役として舞羽美海さんが決定。
お2人ともアイドルのような可愛らしいビジュアルで、とてもお似合いのコンビでした。
今も宝塚を観劇に行くときは2人一緒に劇場に現れ、退団してからも仲の良さは変わらないようです。
退団後はほとんど接点がなくなってしまうトップコンビもいますが、やはりファンとしてはいつまでも仲の良い姿が見られるのは嬉しいものです。
音月 桂の性格や人気の理由は?実家は?出身地が庶民的!
音月 桂さんは「雪組の御曹司」とお伝えたように、とにかく音月 桂さんは下級生の頃から抜擢続きでした。
特に男役さんは入団後数年間は新人公演でも役名のついたお役に選ばれることは難しく、大人数の団体芝居に入ることがスタンダードです。
しかし、音月 桂さんは入団して最初の新人公演でいきなり役が付きます。
そして入団3年目で新人公演の主演を射止めます。
3年目で主演というのはかなり早いほうと言えますね。
その後も新人公演では主演を連発。全部で5回も主演を務めました。
バウホール公演/日本青年館公演でも、入団5年目でさっそく『ホップスコッチ』でトリプル主演の一人に選ばれます。
トリプル主演の3名↓
- 立樹 遥(たつき よう)
- 壮 一帆(そう かずほ)
- 音月 桂
それだけ音月 桂さんが大活躍しているのも、みんな納得の実力の高さがあったからだと思います。
アイドルのような可愛さと男役らしい凛々しさを持ち合わせたビジュアルに、艶やかな低音が響く歌声、グルーヴ感のあるダンス、説得力のある役作り。
「宝塚の未来を託されたエース」という存在感でした。
そんな音月 桂さんの人気が出ないわけはありませんよね。
最初に新人公演主演を務めた時から、あっという間にファンがつきました。
お人柄もとても明るくチャーミングな性格で、顔をくしゃくしゃにして爆笑している姿が印象的でした。
タカラジェンヌは世田谷区や港区、芦屋市出身など、いかにも「お嬢様」という生徒さんが多くいらっしゃいます。
誰でも知っている大企業のお嬢様、という生徒さんもたくさんいらっしゃいますし、トヨタ自動車社長の長男とご結婚されたOGさんもいらっしゃるほどです。
その中で音月 桂さんは多分「庶民派」と言っていいお育ちだと思います。
埼玉県の鴻巣市出身で、お父様もごく普通のサラリーマンのようです。
親近感の持てるそのようなバックグラウンドも、人気のひとつだったように思いますね。
音月 桂は3代目VISAガール!
宝塚のメインスポンサーには、三井住友VISAカードがついています。
宝塚の作品には「三井住友VISAカードミュージカル」と冠がついたものも多くあります。
名作、「ベルサイユのばら」「エリザベート」を筆頭に、「ロミオとジュリエット」「ファントム」など、それはそれはすごいラインナップです。
それだけ宝塚歌劇に大いなる支援をしている三井住友VISAカードには、「VISAガール」というイメージキャラクターがいます。
- 初代 元花組 愛華みれ(あいか みれ)
- 2代目 元花組 春野寿美礼(はるの すみれ)
- 3代目 元雪組 音月 桂
- 4代目 元花組 明日海りお(あすみ りお)
- 5代目 花組 永久輝せあ(とわき せあ)
音月 桂さんは3代目のVISAガールに任命されたわけですが、音月 桂さん以外は今のところ全員花組スターです。
2代目の春野寿美礼さんが退団発表をされて、3代目もやはり花組から…とみんなが予想していました。
むしろ、VISAガールというのは代々花組スターが務めるものだとすっかり思い込んでいました。
しかし発表されたのは雪組の音月 桂さんでファンはビックリ!
初代、2代目とVISAガール就任後は必ずトップスターになっていますので、もちろん三井住友VISAカードのほうもそれを見据えての音月 桂さんの指名でした。
VISAガールというイメージキャラクターの誕生は1993年からでした。
そこから2022年までの29年間にまだたった5人しかいないというわけです。
これだけたくさんの男役の中から指名されるのはとても名誉なことですよね。
梅田駅や空港などに大きな看板が出ますので、ファン以外の人が見ても「さすがタカラジェンヌ!綺麗~!」と思われるような華のある生徒さんを選んでいるのだと思います。
これだけ下級生時代からめざましい活躍を連発し、VISAカードまでスポンサーにつけた音月 桂さんはまさに「御曹司」に相応しい存在でした。
音月 桂の退団理由は?退団にまつわるエピソード
これだけ宝塚歌劇団とファンからの期待を集めて、雪組で大切に育てられてきた音月 桂さん。
しかし、残念なことにトップ就任は少し「いわくつき」になってしまいました。
音月 桂さんがVISAガールに就任したのは3番手時代です。
つまり、音月 桂さんの上には彩吹真央(あやぶき まお)さんという2番手スターさんがいました。
本来ならば先に彩吹真央さんがトップに就任して、その次に音月 桂さんの就任という順番が妥当です。
しかし、なんと彩吹真央さんをトップにさせずに、音月 桂さんを「飛び級」でトップにさせてしまいました。
三井住友側の意向なのか劇団の意向なのか、真実は分かりません。
彩吹真央さんは実力、人気、貢献度、すべて充分なものを持っていました。
それなのに彩吹真央さんを卒業させてまで音月 桂さんをトップにしたこのやり方に、ファンは猛反発。
この鬼のような措置に怒り心頭した多くのファンは、雪組から一気に離れていきました。
音月 桂さんのファンですら、この無理なやり方には納得できなかったのではないかと思います。
音月 桂さん自身の意向でそうなったわけではないことは、もちろんみんな分かっていました。
しかし、「どうしても雪組を観る気になれない」というファンが続出してしまいました。
おまけに、先ほど少し触れた96期生の夢華あみさんを相手役候補の一人に挙げたことも、ファンの反感を買う結果となり、更なる「雪組離れ」に繋がってしまいました。
これだけ大事に育てられてきたのに、劇団の無謀な人事のせいで客入りが減ってしまったのは本当に不運なことでした。
そのせいか、音月 桂さんのトップ就任期間は2010年~2012年、丸2年という短いものになりました。
彩吹真央さんを越してトップになったのですから、学年的にもまだ若い。
音月 桂さんは中卒で入団しているので、実年齢もお若くいらっしゃいました。
やはり劇団の無理な人事によって雪組離れが起こり、客入りが確保できなかった、という部分もあっての退団だったのではないかと思います。
ご本人はただ劇団の期待に応え続けてきただけなのに、劇団やスポンサーの方針に振り回されてしまって本当に気の毒でした。
音月 桂、結婚は?事務所はドコ?
まさかの不運に見舞われ、予想外に短いトップ就任となってしまった音月 桂さん。
退団会見での恒例の質問「寿退団では?」を完全否定し、退団後に所属したプロダクションはLDHでした。
LDHといえば、EXILEの元リーダーであったHIROさんが立ち上げたプロダクションで、EXILE系列のグループが多数在籍しています。
タカラジェンヌさんが退団後に選ぶプロダクションとしては大変珍しいと言えますね。
当時の音月 桂さんの意向として「歌やダンスも含めて映像の世界で頑張ってみたい」というものがあったのではないでしょうか。
確かに、現在までの活動を見てみるとドラマ出演が非常に多いようです。
しかし、LDHとの契約は2021年に解除、現在の所属事務所は大手のキューブです。
ここは非常に多くの有名俳優・女優を抱える大手事務所で、タカラジェンヌOGもたくさん所属しています。
【キューブ所属のOG】
- 壮 一帆(そう かずほ)
- 中島亜梨沙(なかじま ありさ)(宝塚での芸名/羽桜しずく)
- 夢咲ねね(ゆめさき ねね)
- 仙名彩世(せんな あやせ)
キューブは俳優業のバックアップに強いので、やはり「餅は餅屋」ということで移籍を決めたのでしょうか。
気になるご結婚はというと、今も独身でいらっしゃいます。
一度、俳優の松下洸平さんと噂が出たことがあるようですが、真偽のほどは不明です。
男役さんの退団後は「性転換」が待っています笑。
10代から追求してきた「ステキな男性像」から、初めて「本来の女性としての自分」を作り上げていくんですね。しかも大人の女性。
ふつうは退団後じわじわ「性転換」していきますが、音月 桂さんはあっという間にガーリーな印象にイメチェンした記憶があります。
退団後はずっとロングヘアですし、選ばれるお洋服もフェミニンなものが多く、可愛いスイーツも大好き。
女性である自分をとても楽しんでいるように見えました。すぐ結婚かなな?と思いきや、意外と独身を楽しんでいらっしゃるようですね。
音月 桂の現在の活動や近況は?踊る音月桂に期待!
さて、音月 桂さんの出演作を見ていきましょう。退団後にLDH所属だったためか、ドラマ出演のお仕事が多いですね。
音月 桂の主なドラマ出演作品
- 2013年『GTO 完結編』
- 2013年『フレネミー』
- 2014年『松本清張 黒い福音』
- 2014年『MOZU』
- 2014年『ディア・シスター』
- 2016年『砂の塔』
- 2018年『越路吹雪物語』
- 2018年『アンナチュラル』
- 2020年『極主夫道』
- 2021年『科捜研の女』
音月 桂の主な舞台出演作品
- 2017年・2020年『フランケンシュタイン』ジュリア/カトリーヌ役
- 2018年・2021年『ナイツ・テイル』エミーリア役
- 2019年『オレステイア』エレクトラ役
- 2022年『陰陽師』徳子姫 役
- 2022年『レオポルトシュタット』
音月 桂さんは歌とダンスの才能も素晴らしいものをお持ちです。
私は、ドラマより舞台でその高い実力を存分に生かしてほしいと思っています。
音月桂さんは、インスタグラムで「踊ってみた」とダンスを投稿されているんです。
BTSのダンスなんかも本当にセンスが良いのでよね。私はもっと「踊る音月 桂」を堪能したいです。
音月 桂さんは2021年に事務所を移籍。今後は映像よりも舞台への出演をメインに再出発かもしれません。
今まで舞台出演は年1回ぐらいでしたが、もっと挑戦してくれるといいですね!
今後どんな作品に出演してくださるのか、非常に楽しみです。
コメント
仮面の゙男という演目が、退団きっかけだったよ。不入りがトップスターの゙プライドを折ったと思っている。余裕で当日券一階S席10列目があったという事実。東京では演出変えられた事実。
ケロンとるる様
ありがとうございます。キムちゃんは、ほわほわと甘いマスクの中から垣間見せる黒い表情が大好きでした。組をめぐるごたごたと震災ともかさなり、大変だったろうと思っています。