宝塚歌劇団花組の元娘役、桜咲彩花(おうさき あやか)さん。
退団後すぐに風邪薬のCMにご出演し、「あれ?!」と驚いた宝塚ファンも多くいました。
「娘役の鑑」と言われることの多かった桜咲彩花さんは、一体どのような娘役さんだったのでしょうか。
現役時代のご活躍ぶりとそのお人柄が伝わるエピソードまで、詳しくお伝えしていきましょう。
桜咲彩花は結婚してる?宝塚何期?同期は誰?年齢、本名、身長、芸名や愛称(あだ名)の由来は?
桜咲彩花さん、結婚のご報告はまだのようです。
しかし、「お嫁さんにしたいタカラジェンヌNo.1」と言ってもいいほど家庭的な桜咲彩花さんですので、いつご報告があってもおかしくないな、と思います。
桜咲彩花さんは、宝塚歌劇団93期生になります。
同期生からは現在のところ、2人のトップさんが出ています。
- 舞羽美海(まいはね みみ)/元雪組トップ娘役
- 彩風咲奈(あやかぜ さきな)/雪組トップスター
宙組で2023年トップスター就任の芹香斗亜(せりか とあ)さんも93期生です。桜咲彩花さんと芹香さんは共に花組育ちということもあってか、特に仲が良かったみたいですよ。
トップスターには手が届かなったものの、組の中心で活躍されたスターさんは93期生から他にもたくさん輩出されています。
- 十碧れいや(とあ れいや)/元星組男役スター
- 愛月ひかる(あいづき ひかる)/元星組2番手スター
- 蒼羽りく(そらはね りく)/元宙組男役スター
桜咲彩花さんの生年月日は1986年10月31日。身長は164センチです。
本名は森部彩花さんで、愛称である「べーちゃん」は苗字から来てそうですね。
芸名の由来は、やはり「桜が好きだから」だそうです。
宝塚時代も楽屋には必ずお花を飾っていたそうですし、趣味も「お花屋さん巡り」で、お花が大好きなようです。
ザ・娘役!という感じですね~。
桜咲彩花の退団はいつ?理由はなぜ?
宝塚に入団後、早い娘役さんは2年ほどで新人公演などで既に頭角を現します。
しかし、桜咲彩花さんは入団5年目に新人公演初ヒロインを掴みますので、スロースターターの部類に入ります。
「路線娘役」の条件には、新人公演でヒロインを演じていること、別箱公演でヒロインを演じていることなどが挙げられます。
遅いスタートとはいえ、これで桜咲彩花さんも「トップ娘役になる可能性を持っている娘役」となりました。
その後、順調に別箱公演などでもヒロインの抜擢を受けてきましたが…
タイミングや運などもあり、上級生娘役としての活躍に切り替わっていきます。
そして入団13年目に退団を発表されます。2019年、退団公演は『CASANOVA』です。
理由としては、娘役として納得できるレベルに到達できたことや、世代交代が行われたタイミングで、ということではないかと想像します。
桜咲彩花さんと同時退団をされた生徒さんの中には、花組副組長だった花野じゅりあ(はなの じゅりあ)さん、トップ娘役の仙名彩世(せんな あやせ)さんなどもいらっしゃいました。
当時の花組の娘役を象徴するような、完成された娘役さんたちの一斉退団でした。
皆さん、「自分たちの花組時代はここまで」という判断だったような気がしますね。
定年まで宝塚に在籍する予定は無いのなら、セカンドキャリアへのスタートは早いほうがいいですものね。
そんな理由であろうことは想像できても、「娘役芸」と呼ばれるドレス捌きや凝ったアクセサリー作りにおいてトップレベルにあった娘役さんたちの一斉退団に、やはりファンは大きな衝撃を受けました。
桜咲彩花の宝塚時代の代表作は?
別箱公演のWヒロインは2回、単独ヒロインは1回、という桜咲彩花さん。
それらも含めて、桜咲彩花さんの「代表作」と言えるものは『金色の砂漠』でのビルマーヤ役ではないかと思います。
残念ながら現在は宝塚歌劇団を退団されてしまった演出家、上田久美子先生の大劇場2作品目が『金色の砂漠』でした。
大劇場デビュー作『星逢一夜』で「天才が現れた!!」と宝塚ファンを驚愕させた上田久美子先生。
待ちに待った2作品目『金色の砂漠』は「やっぱり天才だ!」と確信させるほどの完成度でした。
トップスターを奴隷役に、その奴隷を顎で使う姫役をトップ娘役に、というとんでもない配役!(笑)
トップ娘役がトップスター様の背中を足で踏みつける演出までありました!( ゚Д゚)
しかしそれが大当たりで、「姫と奴隷の許されない愛」にヅカ乙女たちの心は鷲掴みにされました。
桜咲彩花さん演じるビルマーヤ姫も、お付きの奴隷であるジャー(芹香斗亜)と「許されぬ恋」をしています。
トップコンビが演じる愛の形はとても激しく燃えあがるようなものですが、ビルマーヤ&ジャーカップルはその逆で、とても穏やかな愛です。
しかし、姫と奴隷が結ばれるはずもなく、2人は静かに愛を諦め、ビルマーヤは他国の王子と結婚します。
穏やかながらも揺るがない強い愛を表現するビルマーヤ役、本当に桜咲彩花さんにピッタリでした。
相手役が同期生で仲良しの芹香さんだからこそ、深く深く役を作り上げることができた理由の一つのように思いますね。
桜咲彩花は娘役のプロ!歌+ダンス+芝居さらにビーズアクセサリー作り!
桜咲彩花さんが宝塚ファンにとても愛された理由は、「何でもできる」という実力の高さが根本にあります。
歌の上手い娘役が目標にしているエトワールこそ射止めることは叶いませんでしたが、歌もダンスも芝居も、とにかく穴がありません。
寄り添う男役さんを選ばず、お芝居もショーも、「べーちゃんなら安心して任せられる」という存在でした。
タカラジェンヌたちから聞こえてくる桜咲彩花さんの評判も、「本当にいい子」という声が多くありました。
「どんな役でも演じられるカメレオン役者」というよりは、宝塚の娘役としての適性にあふれているような娘役さんです。
また、娘役さんには、他の舞台女優さんたちとはまた違ったスキルが求められます。
その中も特に宝塚特有なのは、公演で使うアクセサリー作りです。
着る衣装、予定しているカツラの色・形、自分に似合うアクセサリーは既製品としてほとんど売っていません。
そのため、既製品をばらしてアレンジしてみたり、針金やペンチを使って一から自作するのが娘役の仕事のひとつです。
宝塚の娘役さんは、公演初日間近になるとアクセサリー作りの為に数日徹夜が続くそうです。
ショーともなれば場面ごとにすべてアクセサリーを変えるので、その数は膨大。
そりゃ徹夜にもなりますよね…
娘役の中にも、そのような職人仕事が苦手な人もいれば、得意な人も。
退団後にそのスキルを活かしてアクセサリー制作講座を開いたり、アクセサリー作家になる娘役さんもいます。
桜咲彩花さんはアクセサリー作りでも「娘役の鑑」でした。
その職人顔負けの技術を買われ、NHKの人気アート番組『美の壺』に出演したこともありました。
退団する際にも、花組の下級生娘役さんたちにアクセサリー作りの工夫や技術に関して、たくさんのことを伝えてくれたそうです。
桜咲彩花:結婚は?現在の活躍は?事務所はどこ?舞台やラジオ・テレビの出演作は?
2019年4月に宝塚を退団した桜咲彩花さん。その半年後、生島企画室に所属となります。
フリーアナウンサーの生島ヒロシさんが主催している芸能プロダクションですね。桜咲彩花さんが生島さんの著書を読んで感銘を受けたことがご縁とか。
宝塚OGとしては桜咲彩花さんが初めての所属だということです。
所属第一弾のお仕事として、2020年には風邪薬『コルゲンコーワ』のテレビCMに出演!
「あれっ?!今のべーちゃんじゃない?!」と宝塚ファンは騒然としました(笑)
退団直後のOGさんはコンサートやディナーショーなど、まずは宝塚時代の延長的なお仕事から始めるのが一般的です。
いきなり地上波のCM出演というのはかなり珍しいですね。
舞台への出演は、2021年5月の越路吹雪さん40回忌コンサートを皮切りに、順調に出演を続けています。
事務所が映像の仕事にも強いせいか、フジテレビの『キスマイ超BUSAIKU!?』にも出演し、ジャニーズファンからも注目されることとなりました。
ご本人も「ナレーションやリポーターの仕事もやってみたい」と仰っていますので、今後も舞台のみならず、テレビ、ラジオでもご活躍されそうですね。
2023年5月にはラジオドラマNHK青春アドベンチャー「ウィル」に伶美うららさんや留依まきせ(留依 蒔世)さんと出演。美しい声を聴かせてくれました。
今は新しい世界で新しい仕事に一直線の桜咲彩花さん、今後が非常に楽しみですね!
まとめ:桜咲彩花(おうさきあやか)結婚は?年齢や本名は?宝塚何期?同期は誰?相手役?現在や近況、エピソードは?
桜咲彩花さんは、宝塚歌劇団の93期生である家庭的な魅力があり、結婚の報告はまだですがいつでもあり得ると思われます。
桜咲彩花さんは、退団は入団13年目の2019年で、娘役として納得のいくレベルに到達し、世代交代のタイミングと考えたのでしょう。当時の花組を代表する娘役たちの一斉退団と重なりました。
桜咲彩花さんの宝塚時代の代表作は『金色の砂漠』で、ビルマーヤ役が特に注目されました。穏やかながら強い愛を表現しました。
桜咲彩花さんは多才で、歌・ダンス・芝居に加えて舞台で使うアクセサリー作りも得意で退団後にはアクセサリー制作講座を開いたり、NHK『美の壺』のビーズの回に出演したりしました。
宝塚を退団した桜咲彩花さんは、2019年4月に生島企画室に所属しました。生島さんの著書を読んで感銘を受けたそうで、宝塚OGとしては初めての所属です。所属後、桜咲彩花さんは風邪薬の地上波のテレビCMに出演し、宝塚ファンを驚かせました。
舞台出演も順調で、ナレーションやリポーターの仕事にも興味を持っており、今後は舞台だけでなくテレビやラジオでも活躍しそうです。2023年5月にはNHKのラジオドラマにも出演し、美しい声を披露しました。今後の活躍が楽しみです。
コメント