宝塚歌劇団月組の元トップ娘役、海乃美月(うみの みつき)さん。
トップ就任は決して早くなかったものの、就任後は確かな実力と落ち着いた魅力で月組人気を支えました。
相手役を務めた月城かなと(つきしろ かなと)さんと共に退団してから、インスタグラムを開設して活動を開始!
大作のヒロイン役にも抜擢され、順風満帆なスタートを切っています。
海乃美月さんの宝塚時代は一体どのような魅力の持ち主だったのでしょうか?詳しく振り返っていきます!
海乃美月:何期?同期は誰?本名、年齢、身長、芸名や愛称(あだ名)の由来は?
海乃美月さんは1993年5月18日生まれ、本名は松原会里さんです。身長は164センチですので、娘役さんの中では少し大きいほうに入ります。
愛称は「くらげ」「うみちゃん」です。芸名に「海」「月」が入っているためだと思われます(*^▽^*)
海乃美月さんは富山県氷見市の出身ということで、海がすぐそばにある環境でした。その海に映る月がとても綺麗だったそうで、そこから芸名をつけたそうです。
ちなみに、富山県出身のトップ娘役は、他に夢咲ねね(ゆめさき ねね)さんや愛加あゆ(まなか あゆ)さんがいらっしゃいます。意外にもトップ娘役が多く輩出されている県です!
海乃美月さんは、2011年の星組公演『ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び』で初舞台を踏んだ97期生になります。同期生にはこんな面々が。
- 留依まきせ/元宙組男役
- 永久輝せあ/花組トップスター
海乃美月さんはたまたま幼少期からバレエや合唱を習っていて、中学生の時に宝塚と出会って「ここに入る!」と決意したそうです。
入団前にミュージカルの主役経験もあったそうなので、宝塚音楽学校に合格するのも納得ですね。
海乃美月さんは5番という成績優秀者ですので、大きな期待をされて入団してきました。
海乃美月:歌唱力/ダンス/芝居の実力は?
成績優秀者だった海乃美月さんは、入団してすぐに抜擢が続きました。
入団4年目で新人公演初ヒロイン、その直後に別箱ヒロイン、その後もヒロインを演じ続けます。
最終的に、新人公演ヒロイン3回、別箱ヒロイン7回という大活躍!加えて、歌の上手い娘役が憧れる「エトワール」も2回務めています。
ここまでのエリートコースならトップ娘役間違いなし!と誰もが思っていましたが……
海乃美月さんがトップ娘役に就任するよりも先に、2学年下の美園さくら(みその さくら)さんがトップ就任を果たします。
基本的には、次期トップというのは下級生にバトンが繋がっていきますので、「くらげちゃんはこのまま退団か?!」という空気も少し流れ始めます。
また、美園さくらさんが退団発表をした頃には、海乃美月さんは入団10年目となっていました。
娘役さんがトップに就任するのは、新人公演を卒業する入団7年目前後が一般的ですので、学年的にもギリギリの雰囲気がありました。
しかし、劇団はファンの期待を裏切らず、海乃美月さんを美園さんの次期トップに据えてファンも大納得。
歌、芝居、ダンス。数々の作品でヒロインを務めてきただけの高い実力を兼ね備えている海乃美月さんは、絶対的な安心感のあるトップ娘役となりました。
海乃美月:月組トップ娘役で月城かなと相手役!宝塚時代の代表作やエピソードは?
珠城りょう(たまき りょう)・美園さくらコンビの跡を継いで、月城かなとさんと海乃美月さんが新トップコンビとなりました。
月城さんは雪組から組替えで月組にやってきたので、海乃美月さんとは2017年から共演が始まりました。
トップコンビになる前から、別箱公演で何度か月城さんの相手役を務めていましたので、2人がお似合いのカップルであることは周知の事実。
実力派で美男美女でもある月城・海乃コンビの作品は、いつもチケット難となりました。
お転婆娘からしっとりとした大人の女性まで、幅広い役を演じることのできる海乃美月さん。
その中でも「海乃美月の真骨頂」と言えるのは、大人の女性だったように思います。
「人妻」という共通点のある『アンナ・カレーニナ』のアンナ、『桜嵐記』の百合などが非常にお似合いでした。
『桜嵐記』では、当時2番手スターだった鳳月 杏(ほうづき あん)さんの相手役でした。鳳月さんが「百合……」と切なく名前を呼ぶ台詞が多く、ファンは「どうして私の名前は百合じゃないんだろう」と悩ましげに劇場をあとにしたものでした(#^^#)
また、海乃美月さんはいわゆる「娘役芸」というものにも秀でていました。
ドレスの裾さばきや男役さんへの寄り添い方など、宝塚の娘役に求められる技の数々を磨き上げていました。
特にショーでの裾さばきはいつも本当に美しく裾がひるがえっていて、娘役というものに真摯に向き合ってきた様子がよく伝わってきましたね。
海乃美月:実家はお金持ち?退団はいつ?理由はなぜ?
海乃美月さんといえば、「実家がお金持ち」という噂もよく耳にします。
海乃美月さんのお父様だと思われる男性が、ふるさとの富山新聞に掲載されていたこともあるそうです。
そのお名前で調べてみると、非常に多くの団体や法人、企業の代表を務めている方だと分かります。
幼少期からバレエや合唱などの習い事をしていた背景も考えると、「実家がお金持ち」というのはそれなりに信憑性があるような気がしますね。
トップ就任まで長かったものの、月城さんと共に「芝居の月組」と呼ばれるに相応しい活躍をされた海乃美月さん。
月城さんと一緒にトップ就任し、一緒に退団することを選びました。いわゆる「添い遂げ退団」と呼ばれるものです。
しかし、実はトップ就任前に一度退団を考えたタイミングがあったようです。
やはり、下級生である美園さんが先にトップ就任したこともあり、退団のタイミングを見ていたのかもしれません。
そんなときに『出島小宇宙戦争』という作品で初めて自信を持って堂々と役を演じることができて、「このまま卒業しよう」と考えたんだとか。
しかしそのタイミングでコロナ禍に。公演がストップしてしまっていた中で、「次期に」という話をもらって退団のことは先送りになったようです。
退団時期は月城さんと相談して決めたそうなので、「一緒に卒業しよう」ということになっていたみたいですね。
退団公演は2024年『Eternal Voice 消え残る想い/Grande TAKARAZUKA 110!』でした。
宝塚110周年というキリのいいタイミングも「今かな」と思った理由かもしれません。
海乃美月:結婚は?現在の活躍は?事務所はどこ?
2024年7月に宝塚を退団した海乃美月さん。その後、少しのお休みのあと、インスタグラムを開設して再始動!
ザ・ドリフターズのメンバーやいしだあゆみさん、小泉孝太郎さんなどが所属するイザワオフィスと業務提携を結ぶことが発表されました。
いまのところ、海乃美月さんの他に宝塚OGは所属していないようです。
そして退団1発目となる出演舞台も発表!宝塚でも上演された『ボニー&クライド』のヒロイン、ボニー役です!
2023年に雪組が名古屋の御園座で公演し、雪組トップ娘役の夢白あや(ゆめしろ あや)さんがボニーを演じました。
元宙組トップスターである和央ようか(わお ようか)さんのご主人、フランク・ワイルドホーンさんが作曲した楽曲がどれも素晴らしく、雪組公演でも大人気を博しました。
普通の女の子だったボニーがクライドと出会い、次第にギャングらしい貫禄と度胸を身につけ始めていく様が見どころです。
儚げで大人っぽい雰囲気が似合う海乃美月さんなら、絶対にクールなボニーになることうけあいです!
また、アパレルブランド『ADELLY』のビジュアルアンバサダーや、宝塚市の大使やふるさとの氷見市の大使、台北の大学の特任講師に就任するなど、舞台以外でも大活躍!
「なぜ台湾??」と思いましたが、どうやら氷見市と台北市の観光協会が連携協定を結んでいる縁があるとか。
今は宝塚OGにもいろんなお仕事があるんですね!
ちなみに、今のところご結婚の報告はまだ無いようです(^_^)
海乃美月:テレビや舞台の出演は?
さきほどお伝えした『ボニー&クライド』が宝塚退団後初の舞台出演となりました。
その他にも、ディナーショーの開催も発表されていますし、ファンクラブの発足も!
退団後のインタビューで「舞台は続けていきたい」と意欲を見せていましたので、軸足は舞台となっていくのでしょう。
また、所属事務所が大手ということで、もしかしたら今後は映像のお仕事も出てくる可能性がありますね。
アパレルブランドのアンバサダーを務めているほどですから、映像の世界でも充分に活躍できる美貌をお持ちです。
テレビドラマやCMなどで「あ!くらげちゃん!」とファンが喜ぶ日も近いかもしれませんね。
なにせ、歌もダンスも芝居も、なんでもこなす実力派の海乃美月さん。
『ボニー&クライド』以降も、きっと素晴らしい舞台への出演が続くことでしょう。とても楽しみです!
コメント