宝塚歌劇団 星組の元男役、天華えま(あまはな えま)さん。
成績優秀者として注目されて宝塚歌劇団に入団し、スター路線まっしぐらでしたが、まさかの退団。ファンは大ショックを受けました。
なぜ退団を選んだのか、その理由に迫りつつ、宝塚時代の活躍を振り返っていきましょう。
天華えま:宝塚何期?本名、年齢、身長、愛称あだ名「ぴーすけ」芸名の由来は?
天華えまさんは、宝塚歌劇団の98期生になります。初舞台は2012年の宙組公演『華やかなりし日々/クライマックス』。
同期生はこんなメンバーです。
- 真彩希帆(まあや きほ)/元雪組トップ娘役
- 飛龍つかさ(ひりゅう つかさ)/元花組男役スター
- 綾 凰華(あや おうか)/元雪組男役スター
- 有沙 瞳(ありさ ひとみ)/元星組娘役スター
- 暁 千星(あかつき ちせい)/星組2番手スター
- 瑠風 輝(るかぜ ひかる)/宙組男役スター
「路線」と呼ばれる、トップ就任の条件を満たしている同期生はこんなにたくさんいたのですが、今のところ、トップに手が届いたのは真彩さんのみ。
やはりトップの座というのは容易なものではないということですね……。
天華えまさんもそのうちの一人でした。
天華えまさんの生年月日は1992年8月28日。本名は林 枝里香さんです。
身長は170センチで、男役としてちょうどいい高さですね。
芸名の由来は、大ファンだという天海祐希さんから「天」の字をもらい、家族で決めたそうです。
そんな大好きな天海祐希さんと劇団内で会う機会があったそうで、芸名に1字もらった旨を伝えたら、天海さんは天華えまさんとハグをしてくれたそうな!!
憧れの人とハグなんて、それはそれは大感激だったでしょうね~。
天華えまさんの愛称は、「ぴーすけ」。なかなか可愛いですよね(*^▽^*)
由来は、「えりか→えりぴー→ぴーすけ」だそう。ファンの皆さんは「ぴーちゃん」と呼んでいる人が多かったように思います!
天華えま:ダンスがすごい!歌唱力や芝居の実力は?
路線として活躍できる人材がこれだけ揃っていた98期生。全体的に大変実力の高い学年であったことが分かります。
そんなメンバーの中で、天華えまさんの成績はなんと3番!星組に配属されたときに、ファンが注目するのは当然です。
その期待を受けて、やはり新人公演でも大活躍。3回もの新人公演主演を務めることとなりました。
ダンスも歌も演技もなんでも優秀で、どんな役でも安心して任せられるような生徒さんでした。
特に名作『ロミオとジュリエット』での「死」という役は、台詞無しでダンスのみで表現していく大変に難しい役どころ。それを見事に演じ切りました。
個人的に天華えまさんの真骨頂だと思うのは、「感情を秘める役」ではないかなと思います。
礼 真琴(れい まこと)さん主演の別箱公演『阿弖流為』での飛良手(ひらて)役、紅ゆずる(くれない ゆずる)さん主演の本公演『霧深きエルベのほとり』の新人公演でのフロリアン役など。
どちらも本心に強い意志を持ちながら、それをグッと堪える非常に難しい役どころ。
天華えまさんは、その本心をちょっとした表情やしぐさに滲ませる、大変な芝居巧者でした。
特にフロリアン役は、最初から異様にものわかりのいい上品なお坊ちゃまという役どころなので、いつも穏やかにニコニコ笑っているだけ。
その穏やかな表情の中に隠している感情を、新人公演という若い学年であれほど巧みに表現したのは驚くべき演技力でした。
ルックスもアイドル系で非常に可愛らしいので、星組の御曹司として順調に学年を重ねていきました。
天華えま:退団はいつ?理由はなぜ?宝塚時代の主演・代表作は?
新人公演で3度の主演、実力もルックスもスターとしての資質をしっかり備えていた天華えまさん。
しかし、「路線スター」の条件のひとつである「バウホール公演」の主演がなかなか決まりませんでした。
もしかしてこのまま路線から外れていくのかな……?とファンが気をもみ始めた頃。
2023年にバウホール公演の主演ではありませんが、メインキャストとしてショー作品に出演します。
あくまでメインキャストですので、「主演」ではありません。
そして2024年4月に退団。ついに主演作に手が届かないまま、卒業となってしまいました。
退団後にご本人曰く、「2022年に退団を決めていて、劇団にもそれを既に伝えていた」と打ち明けてくれました。
しかし、コロナ禍中で公演が止まってしまったことなどもあり、一旦見送り。
その後にバウホール公演のメインキャストという大役や、憧れの天海祐希さんの代表作『ME AND MY GIRL』に出演できたことなど、いろいろな夢が叶い、退団を決めたそうです。
退団公演は2024年『RRR』。日本でも一大ブームを起こしたあのインド映画の宝塚版です。
原作が大人気ということもありますが、宝塚向けに非常にうまく作り直されていたので、連日満員御礼。
素晴らしい作品で退団することができました。
路線から降りてしまっても、「宝塚の舞台に立ち続けたい」という思いでそのまましばらく残る人もいますが、天華えまさんはそういう考えではなかったということだと思います。
新人公演の主演を三度も経験していても、バウホール公演の主演作が決まらないということは、トップへの可能性はほぼ無い、ということで次の道を選んだのかもしれませんね。
天華えま:実家はお金持ち?結婚は?事務所はドコ?
天華えまさんといえば、「実家がお金持ち」という噂もよく聞きます。
天華えまさんだけではなく、タカラジェンヌには裕福なご家庭のお嬢さんが多いので決して珍しいことではないんですが。
どうやら天華えまさんは、出身地である滋賀県で割と有名な建築会社のお嬢さんのようです。
いつも思うことですが、社長令嬢ならこんなに厳しい世界に入らずとも楽な人生が送れるというのに、わざわざこの環境に身を置こうと思うその情熱、本当にすごいです。
2024年に退団されたばかりということで、今の時点ではご結婚の報告はありません。
プロダクションに所属しているのではなく、フリーとして活動をされています。
今はそのような形態を選択する宝塚OGが本当に多いですね。
昔と違ってSNSから直接仕事のオファーが受けられることが大きな理由かもしれません。
個人の公式ホームページをオープンさせ、グッズが購入できたり、近況がチェックできるようです。
天華えま:現在の活躍は?ディナーショーや舞台、テレビの出演は?
多くの宝塚OGが退団して最初にすることは、SNSの開設。そこからファンクラブを発足させてコンサートやディナーショーを開催するのが一般的です。
やはり天華えまさんもまずはディナーショーから開始。そして星組時代に交流のあった89期の七海ひろき(ななみ ひろき)さんのディナーショーにゲスト出演するなどしています。
2024年に行われた七海ひろきさんのクリスマスディナショーは、同期の有沙瞳さん、遥羽 らら(はるは らら)さんと共に出演。
すっかりきれいなお姉さんになって、でも、バリバリと踊っているところは相変わらず。男役ダンスはもちろん、アイドル風の女子のダンスも可愛く踊っていました。
他には宝塚OG公演や和モノの舞台への出演、ファンクラブイベントなどを開催しているようです。
今のところドラマや映画などの映像のお仕事は発表されていないようです。
もしそのようなお仕事への意欲があれば、テレビ局とのつながりが強いプロダクションに所属しているはずですので、やはり軸足は舞台なのでしょう。
歌もダンスも芝居もなんでもハイレベルな天華えまさん。今後もいろいろなジャンルで活躍してくれそうです。
公式ホームページを見ると、なにやら個性的な香りがするので、その辺はやっぱり関西人なんですね(笑)
どんな舞台女優さんになっていくのか、非常に楽しみです!
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