夢咲ねね(ゆめさき ねね)さんは宝塚歌劇団出身で元星組のトップ娘役です。退団した今も舞台で大活躍されています。
とても可愛らしいお顔立ち。そして舞台で観ればすぐに「あの人だけ、頭身バランスが異次元…!」と気付くほど抜群のスタイル。
また、宝塚史上初の快挙も成し遂げたすごい経歴の持ち主です!
一体どんな活躍をした宝塚時代だったのか、詳しくお伝えしていきたいと思います。
夢咲ねね:結婚は?年齢、本名、身長、芸名や愛称(あだ名)の由来は?
夢咲ねねさんの生年月日は1984年7月4日、本名は赤根那奈(あかね なな)さんです。
なんだかもう本名からしてスター感が漂ってますよね…!
愛称は芸名そのままに「ねね」です。ファンからは「ねねちゃん」と呼ばれていますね。
「ねね」と言えば豊臣秀吉の正室「ねね」が思い浮かぶ有名なお名前ですが、意外にも宝塚の芸名で使っている人は他にいませんでした。
芸名の由来はやっぱり秀吉の妻、ねねからだそうです。
身長は165センチで、娘役さんの中ではかなり高身長。
165センチは男役も娘役も選べるちょうど中間の身長です。
しかし逆に言えば男役では小さすぎる、娘役では大きすぎるという難しい身長でもあります。
宝塚の作品でメインキャストを演じられるような学年になったときに、背の高さがちょうど合う相手役がたまたまいなかった…という状況もあり得ます。
夢咲ねねさんは、同じ時代に高身長の柚希礼音(ゆずき れおん)さんがちょうどいたことも大変に幸運だったなと思いますね。
夢咲ねねさんは3歳からバレエを習っていたという上に、この美貌、このスタイル。
それでも、宝塚音楽学校には一度不合格になっているので、本当に分からないものです…!
夢咲ねねさんが宝塚ファンになったきっかけである作品は、修学旅行で観た『ノバ・ボサ・ノバ』でした。
その『ノバ・ボサ・ノバ』を夢咲ねねさんがトップ娘役になってから再演できたのも、とても感慨深かったでしょうね。
ちなみに夢咲ねねさんは現在も独身で、まだまだお仕事の道を突き進んでいるようです。
夢咲ねね:何期?同期は誰?相手役は誰?
先ほどお伝えしたように、夢咲ねねさんは星組で柚希礼音さんの相手役として活躍されました。
入団してまず月組に配属され、入団6年目に星組に組替えになっているので、「いずれ柚希の相手役として」と見据えた上での異動だったのでしょう。
柚希・夢咲コンビはビジュアルも性格も芸風も本当にお似合いで、一緒にトップ就任し、一緒に退団しました。
「お互いが唯一の相手役」である、この相思相愛コンビは大人気でした。
夢咲ねねさんは宝塚歌劇団89期生になります。
89期生といえば「大豊作の期」として有名で、当時各組で89期が大活躍していました。
- 明日海りお(あすみ りお)/元花組トップスター
- 望海風斗(のぞみ ふうと)/元雪組トップスター
- 美弥るりか(みや るりか)/元月組2番手スター
- 七海ひろき(ななみ ひろき)/元星組スター
- 大月さゆ(おおつき さゆ)/元雪組娘役
- 純矢ちとせ(じゅんや ちとせ)/元宙組娘役
- 壱城あずさ(いちじょう あずさ)/元星組男役スター
- 沙月愛奈(さつき あいな)/元雪組娘役
- 凪七瑠海(なぎな るうみ)/専科スター
すごい人数ですね!
現役生としてまだ凪七さんが活躍されているのもスゴイことです!
89期生の初舞台は2003年月組公演『花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン』でした。
ハート柄の特徴的な衣装でラインダンスを披露し、「衣装がすごく可愛い!」と大人気だったことをよく覚えています。
夢咲ねねのダンス・芝居の実力は?
夢咲ねねさんの魅力はやっぱりキュートな顔立ちと10頭身?11頭身?!かと思われるすごいスタイル。
しかし、実力もかなりのものをお持ちです。
相手役の柚希さんは誰もが認めるスーパーダンサーだったので、その柚希さんのレベルに合わせた高難度の振り付けが毎回つけられていました。
難しくて激しいダンスの場面はすべての作品にあった、と言っていいでしょう。
そんなすごい柚希さんに夢咲ねねさんもしっかり合わせてついていっていたので、見ごたえのあるダンスを毎回披露してくれました。
柚希さんとコンビを組み始めてしばらくは、夢咲ねねさんはかわいらしい娘役らしいヘアスタイルでお稽古に出ていたそうです。
難しいダンスの振り付けが続く中、ぎゅっと一本にしばった髪型にしてきたときに、柚希さんは夢咲さんの本気や根性を見たそうです。
一般的に、高身長だと手足を持て余してしまうので、あまりダンス向きではないと考えられます。
しかし柚希・夢咲コンビはその通説をくつがえし、ため息が出るほど美しく、迫力あるダンスを数多く見せてくれました。
また、夢咲ねねさんはお顔立ちはキュートですが、お芝居ではかなり幅広いキャラクターを演じることもできました。
キャーキャー騒ぐお転婆な女の子から、迫力ある大人っぽい女性まで、どの役もとても魅力的。
夢咲ねねさんにしか出せない個性を武器に、数多くの役柄に命を吹き込んでいました。
夢咲ねねの歌唱力、退団後に驚きの成長を見せた努力家!
ビジュアルだけでなく実力も兼ね備えていた夢咲ねねさんですが、正直いってお歌は今一つ。宝塚時代の課題は歌でした。
裏声が出しづらい喉の構造のようで、高い音を出す歌の時は「ガンバレ~!」と見守っていたものでした。
しかし、退団してからの歌声に驚いたことがありました。
2021年『エリザベート スペシャル・ガラ・コンサート』にエリザベート役として出演された時のことです。
夢咲ねねさんが宝塚時代にエリザベートを演じたのは、新人公演の時のみです。
その経験だけで、そうそうたる顔ぶれが揃うガラ・コンサートに出演するのは少し無理があるのでは…と思っていたら!
驚くほどに美しい高音を披露し、大変に驚きました。
宝塚退団後も地道にボイストレーニングを続けて技術の向上に努めていたんだな、と思うとグッとくるものがありました。
恵まれたビジュアルに甘んじることなく、少しでも舞台人として成長したいという謙虚な気持ちをお持ちということでしょう。
宝塚時代、しかもトップ娘役とくれば、それはそれは忙しい日々を送っています。
睡眠時間の確保もままならない中で、そのような個人レッスンの時間をじっくり取ることも難しかったのでしょう。
退団後に多忙スケジュールから解放され、できた時間を舞台スキルの向上に使っているのだろうと思うと、努力家である素顔が見えてきますね。
夢咲ねねの退団はいつ?改名理由は?
夢咲ねねさんは2009年に柚希さんと共に星組トップに就任し、退団作品は2015年『黒豹の如く/Dear DIAMOND!!』でした。
男役・娘役ともに、トップさんの平均的な任期は3年前後です。
それを思うと、相手役を一度も変えることなく、同じコンビで6年間トップコンビを務めたというのはかなり珍しいケースと言えます。
それだけお2人同士の相性も良く、このコンビの人気もかなりのものだったということですね。
夢咲ねねさんは退団時の記者会見で、涙ながらに「私にとって柚希さんがすべてでした」と答えています。
それほどまでに全身全霊で「夢咲ねね」を柚希さんに捧げてきたせいか、退団後に一度改名をされています。
ご本人のインスタグラムでは、こんな風に説明されています。
本名の自分、本当の自分が分からなくなり、自分を取り戻したいと思い――
「夢咲ねね=柚希礼音あっての存在」だったので、隣に柚希さんのいない自分では「夢咲ねね」を名乗ることが不自然に思われてしまったのでしょうか。
退団後は本名である赤根那奈を芸名として、1年半ほど活動されていました。
しかし、舞台に立っているのは本名の自分ではなくやはり夢咲ねねである、と再確認できたのか、再び「夢咲ねね」に戻しています。
宝塚や柚希さんに対する真摯な気持ち、舞台に対する真剣な姿勢が感じ取れて、「努力家で真面目な人」という印象を強めた出来事でした。
夢咲ねねの実家はお金持ち?姉妹でトップ娘役!妹は愛加あゆ!
夢咲ねねさんといえば、やはり妹さんの存在も一大トピックスです。
夢咲ねねさんの妹さんは、元雪組トップ娘役の愛加あゆ(まなか あゆ)さんです。
姉妹でタカラジェンヌという生徒さんは意外とたくさんいらっしゃいます。
しかし、姉妹で同時期にトップを射止めることができたのは、今のところ夢咲・愛加姉妹のみですので、これはかなりの快挙です。
宝塚は実力が高ければ必ずトップになれるわけでもありませんし、ビジュアルが美しければトップになれるわけでもありません。
運やタイミングにも相当左右されますので、夢咲・愛加姉妹はそれらにも恵まれた強運の持ち主ということですね。
また、タカラジェンヌというのはとにかくお金のかかる職業です。
宝塚音楽学校を受験するまでもお稽古や受験スクール費用がかかりますし、合格してからも様々な費用がかかります。
特に娘役さんは自前で公演アクセサリーやカツラなどをすべて用意しなければいけません。
男役さんに比べればサポートしてくれるファンもつきにくく、家族の支援が必須と言えます。
つまり、タカラジェンヌを2人も輩出しているお宅は金銭的余裕がある、ということになります。
とはいえ、都内や関西の富裕エリアの出身というわけではなく、富山県出身の夢咲・愛加姉妹。
噂では、ご実家が山をいくつも持つ地主さんではないか、とのことです。あくまで噂のレベルのようです(^^;)
夢咲ねねの現在の活躍は?事務所はどこ?
宝塚を退団した後の夢咲ねねさんは、まずあの「美女軍団」、オスカープロモーションに所属します。
夢咲ねねさんほどの美貌と抜群のスタイルがあれば、映像の世界でも充分戦力になる!というオファーだったのでしょう。
しかし、2019年あたりにオスカープロモーションを退職されたようで、現在の所属プロダクションはキューブです。
キューブは夢咲ねねさんの他にも、壮 一帆(そう かずほ)さん、音月 桂(おとづき けい)さん、仙名彩世(せんな あやせ)さんなどの宝塚OGもたくさん所属している事務所です。
オスカープロモーションといえば、元月組トップスターの紫吹 淳(しぶき じゅん)さんも所属していましたが、2020年に退所しています。
オスカープロモーションは近年、米倉涼子さんや剛力彩芽さんなど、多くの女優さんが一気に退所しました。
皆さん円満退社であるという報告でしたが、事務所内で何か大きな動きがあったことは間違いないでしょう。
夢咲ねねさんも同じくらいの時期に退社されているので、ご本人と事務所の意向がズレていったのかもしれませんね。
夢咲ねねの出演舞台やテレビの出演作は?
オスカープロモーション時代も含め、夢咲ねねさんは退団してから精力的に舞台に立ち続けています。
夢咲ねねの主な出演舞台
- 2016年・2018年『1789 -バスティーユの恋人たち-』オランプ役
- 2017年『グレート・ギャツビー』 デイジー・ブキャナン役
- 2019年『笑う男』デア役
- 2021年『ポーの一族』シーラ・ポーツネル男爵夫人役
- 2022年『スワンキング』エリザベート役
- 2022年『東京ラブストーリー』関口さとみ役
退団した直後から多くの有名作品に出演されていますね!
抜群の容姿や実力もさることながら、舞台のどこにいても目を引くオーラというものを確かに感じます。
2022年に宝塚OGのみで公演した作品『8人の女たち』では不倫を続けているアバズレ女の役でしたが(笑)、もはや爽快なほどにイヤな女でした!
また、オスカープロモーション時代にはやはり映画やドラマなどの映像作品にも少し出演していたようです。
もしかしたら、「やっぱり舞台役者として頑張りたい」という気持ちになり、舞台に強いキューブに移籍したのかもしれませんね。
歌もダンスも芝居も、今やもう隙の無い実力を身につけた夢咲ねねさん。
娘役を愛するがゆえに宝塚退団直後は迷ったこともあったようですが、今は舞台女優としての確かな自信と経験を積み重ねてきました。
これからも夢咲ねねさんにしかできない、素晴らしい活躍をまだまだ見せてくれることでしょう。
コメント