元雪組トップスターの壮 一帆(そう かずほ)さん。今もミュージカルやストレートプレイで活躍を続ける、美人舞台女優さんです。
宝塚時代には変わった組替えを経験し、最後は素敵な相手役を迎えてファンに愛されて卒業されました。
組の立て直しとも言える大変な時期を任されたトップさんでもあり、その人間力の高さにも惚れ込んでいるファンがたくさんいます。
一体どんな宝塚時代だったのか、一挙に振り返ってみましょう。
壮一帆は何期?同期は誰?年齢、本名、身長、芸名や愛称(あだ名)の由来は?
壮 一帆さんは入団の宝塚歌劇団82期生で、初舞台は1996年『CAN-CAN/マンハッタン不夜城』です。
同期生にはこんな面々が揃っています。
- 蘭寿とむ(蘭寿 とむ)/元花組トップスター
- 紺野まひる(こんの まひる)/元雪組トップ娘役
- 遼河はるひ(りょうが はるひ)/元月組スター
- 美風舞良(みかぜ まいら)/花組組長
82期生は94年に宝塚音楽学校に入学。競争倍率が史上最高(48.2倍)ということでも知られています。
他にも、この同期からは【T.a.p(タカラヅカ・エンジェル・プロジェクト】という4人組ユニットが誕生し、なんとCDデビューまでしています。
宝塚の歴史は長くとも、CDデビューを果たした生徒さんはごく数人です。
その中に4名も名を連ねているのはすごいですよね。それだけ「美人揃いの期」ということだったのでしょう。
壮 一帆さんの生年月日は1975年8月7日、本名は藤原領子(ふじわら えりこ)さんで、愛称は「えりたん」です。
身長は170センチで、芸名の由来は、生まれ月である8月の別名「壮月」から、「大海原を一つの大きな帆を張って進んでいこう」という意味のようです。
とてもセンスがいいですよね。
壮一帆の歌唱力・ダンス・芝居は?
壮 一帆さんが最初に配属されたのは花組でした。
花組には当時、同期で首席入団の蘭寿とむさんがいました。
宝塚では、音楽学校もちろん入団してからの数年間も定期的に実技試験があります。
蘭寿とむさんはこれらのすべての試験で首席というスーパーぶり。
実力も高く、目を引く華やかさを持っている蘭寿さんは、花組でいち早くスター路線に乗りました。
花組時代の壮 一帆さんは、そんな蘭寿さんの影に隠れてしまっていた印象でした。
しかし、2001年の雪組への組替えで転機が訪れます。
組替えしていきなり新人公演で主演に抜擢、その翌年にはバウホールでトリプル主演などの大きな経験を積み重ねていきます。
「和物の雪組」とも言われますが、当時の雪組では、特に日本物の作品が多かったため、この時代に壮 一帆さんの日本物スキルはどんどん磨かれていきました。
また、壮 一帆さんの武器は高い芝居力。
その中でも、2006年『堕天使の涙』でのエドモン役はとても印象に残っています。
エドモンは音楽家ですが、音楽の才能には恵まれておらず、親の七光りで仕事をもらっています。
そこに弟子のマルセル(彩那 音)が急に才能を見せ始め、それに嫉妬したエドモンは、ついにマルセルの作品を盗作していく…という大変難しい役です。
盗作してでも音楽家としての名声は欲しいのに、良心が邪魔をして悪にも染まれない。
壮 一帆さんのエドモンはとても繊細な役作りでした。
壮一帆の人気の理由やエピソードは?実家はお金持ち?
壮一帆さんといえば、冒頭でもお伝えした通り、その人間性も多くのファンに愛されていました。
「サバサバ女子ってこういう人のことを言うんだ!」というような、竹を割ったようなさっぱりとした性格の壮一帆さん。
普段の壮一帆さんは、「がははは!」とよく豪快に爆笑している姿が印象に残っています(#^.^#)
中学高校時代は宝塚市にある雲雀丘学園で過ごし、部活は剣道に打ち込みます。そう聞くとなんとなく納得。
剣士のような姿勢の良さや立ち回りも魅力でした。
音楽学校時代は、自宅から通学。同期の半数以上が家にご飯を食べに来たといいます。
それだけ若い頃から同期の誰とも仲良しという、人間的な魅力や包容力があったのでしょう。
壮さんが退団してからも、同期が入れ代わり立ち代わり訪ねてくるそうです。おうち自体のキャパシティも大きいということですよね。
やはりご実家はお金持ちなのでしょう。一説によると阪急の創業者の一族だという噂も。
壮一帆は花組と雪組を行ったり来たり!雪組の救世主!
壮 一帆さんの聡明さや対人スキルに劇団も期待をしたのか、壮一帆さんは珍しい組替えを経験されています。
宝塚に入団して花組、そして雪組で若手男役として頭角を現し、このまま雪組で…と思いきや、また花組に戻ります。
では花組でこのまま…と思いきや、再び雪組へ戻ります!
つまり、花→雪→花→雪、という行ったり来たりの宝塚人生でした。
花組に復帰した公演の初日では、旅行カバンを持って舞台に登場すると、肩に積もった雪をささっと払うしぐさがあったのを覚えています。
演出家も粋な計らいするものだなと私も感心しました。
それはきっと「人格者の壮 一帆ならバランサーになってくれる」という劇団の期待が毎回あったように思います。
最終的に雪組でトップに就任した際も、当時の雪組にちょっとしたゴタゴタが起きており、組内の空気も雪組ファンの空気もあまり良くありませんでした。
このままでは雪組の客入りが…という時に、救世主として戻ってきてくれたのが壮 一帆さんでした。
古巣の雪組ということもあったり、学年的にも充実期で実力のある壮 一帆さんが、雪組の空気を一気に変えてくれました。
壮一帆の相手役・愛加あゆや蘭寿とむとの絆!
入団17年目の終わりごろ、ついに雪組トップスターに就任した壮 一帆さん。
壮一帆さんのように満を持して辿り着いたトップさんは、古参のファンも大歓迎。
相手役の愛加あゆ(まなか あゆ)さんも雪組一筋で長く頑張ってきたので、雪組ファンも大納得のコンビとなりました。
愛加さんも人格者である壮 一帆さんのことを大変慕っていました。
壮 一帆さんが愛加さんを「ちょっと来て~」と呼ぶと、愛加さんは嬉しくてまわりが見えなくなり、人や物をなぎ倒しながら猛進してくる姿は名物となっていたようです(笑)
また、同期生である蘭寿さんとも「まゆえり」と呼ばれて一大人気を誇っていました。
蘭寿さんとは入団時に同じ花組でしたが、途中で壮 一帆さんが雪組へ行き、一旦離れ離れになります。
その後、蘭寿さんも宙組に組替えとなりました。
しかし壮 一帆さんが再び花組に戻ってきたとき、ちょうど蘭寿さんもトップスターとして花組に凱旋し、2人は再会することとなります。
4作品にわたって2番手スターとして蘭寿さんを支え、そこには同期ならではの強い信頼感がありました。
このような「運命の再会」も。宝塚ファンにとってはたまらなく「エモい」人事なんですよね(#^^#)
壮一帆の退団はいつ?理由は?結婚は?
壮一帆さんは、「雪組の次期トップに」という話を劇団からされたとき、「3作で退団する」と既に決めていたそうです。
宝塚のトップスターは入団20年目になる前に卒業する、というのはなぜか暗黙のルールとなっています。
壮一帆さんもそれを見据えて、「3作、自分の全てを注ぎ込んで駆け抜ける」と決めたのでしょうね。
それでも3作というのは期間にすると1年半しかなく、満を持してようやくトップになったのに、もう少しやっても良かったような気がします。
蘭寿さんからも「早すぎない?」と言われたそうです。
しかし、「いつにしよう…?」と様子を見ながらトップを務めるよりも、作品や集客に集中できるのかもしれませんね。
退団作品は『一夢庵風流記 前田慶次/My Dream TAKARAZUKA』で、得意の日本物でした。
潔い前田慶次の生き様と、壮一帆さんの宝塚人生が重なって見えて、素晴らしい卒業公演となりました。
退団後の壮 一帆さんは舞台の道を選び、今も独身のまま。
壮一帆さんを見ているとあまりにサバサバしすぎて、結婚なんて壮さんにメリットは無いのかもな……なんて気になってきます(^^;)
壮一帆の現在の活躍は?事務所はどこ?舞台やテレビの出演作は?
壮一帆さんは宝塚を退団後、多くの舞台俳優が所属するキューブに所属します。
壮一帆さん以外にも、多くの宝塚OGが所属している事務所です。
壮一帆の主な出演舞台
- 2017年『細雪』妙子 役
- 2017年『アダムス・ファミリー』モーティシア 役
- 2021年『逃げるは恥だが役に立つ』土屋百合 役
- 2022年『ピーターパン』ダーリング夫人 役
壮一帆の主なドラマ出演
- 2016年『勇者ヨシヒコと導かれし七人』オスケル 役
- 2017年『女の勲章』大庭聡子 役
宝塚OGは、テレビ出演はせず舞台のみの活動という人が多い中、壮 一帆さんはドラマにも出演されているんですね。
しかも2017年の『女の勲章』では、なんと相手役だった愛加さんと1人の男性を取り合う役でした!!(笑)
2人が元コンビということを番組プロデューサーが知ってか知らずか……これは当時かなり話題になりましたね。
他にも、CDアルバムの発売、トークライブ、ラジオなど、壮 一帆さんはかなり幅広いジャンルで活躍されています。
舞台で姿が見られるのも嬉しいけど、やっぱり役名以外の部分が垣間見られるトークイベントなどもファンは嬉しいですよね。
いつもの「がははは!」と爆笑する壮 一帆さんは今も変わらず、のようです(*´ω`*)
ブロードウェイミュージカルからライブまで、まだまだたくさんの壮 一帆さんを見せてもらえそうですね。
壮一帆(そうかずほ)結婚は?本名・年齢は?何期?同期や相手役は誰?実家はお金持ち?現在の活躍は?元・宝塚トップスター!
壮一帆さんは1996年宝塚歌劇団で、82期生は、史上最高の倍率(48.2倍)で入学した82期生です。蘭寿とむ、紺野まひるなどと同期です。
壮一帆さんの本名は藤原領子で、愛称は「えりたん」。芸名は、生まれ月である8月の別名「壮月」からきています。身長は170センチです。
誰とでも仲良くなれ、音楽学校時代は同期の半数以上が自宅にご飯を食べに来たほど。実家はかなり大きいおうちですね。
若手の頃は花組で蘭寿とむさんの影に隠れていましたが、2001年に雪組に組替えすると、役付きがよくなり、日本物などでも高い芝居力を身につけました。
壮一帆さんは人間的な魅力にあふれ、聡明で対人スキルも高いため花→雪→花→雪という珍しい組替えを経験しています。
実は雪組のトップ就任時には、組内やファンの雰囲気があまりよくなく、客入りも悪化していました。しかし、大劇場3作品という短いトップスター期間中に、見事に人気を立て直しました。
相手役の愛加あゆさんとの絆も大変強く、『一夢庵風流記 前田慶次/My Dream TAKARAZUKA』で同時退団しました。
現在は、キューブに所属し、舞台俳優として活躍しています。テレビドラマや幅広いジャンルでも活躍しています。
2017年には愛加あゆさんと男性を取り合う役を演じ、話題になりました。結婚には興味がないようで今も独身と考えられます。
コメント