宝塚歌劇団 花組の元男役スター、飛龍つかさ(ひりゅう つかさ)さん。
歌・ダンス・芝居、すべてをこなす超実力派です。
宝塚時代もその実力を買われ、重要な役にたくさん抜擢されました。
退団後も男役の姿はほぼそのままに、新たなジャンルで大活躍をされています!
飛龍つかささんの宝塚時代の経歴や代表作などを一気にお届けしていきます。
飛龍つかさ:性別は?宝塚何期?同期は誰?本名、年齢、身長は?芸名や愛称(あだ名)の由来は?
退団後は各方面の新ジャンルの舞台に多く出演されている飛龍つかささん。
ほとんどの男役さんがロングヘアーにしたりスカートを穿いたりして「性転換」をする中、飛龍つかささんはビジュアルが宝塚時代そのまま!
飛龍つかささんが元タカラジェンヌだと知らない舞台ファンは、「あの綺麗な人、女性?男性?」と一瞬混乱してしまうようです(笑)
もちろん、女性です!(*^▽^*)
飛龍つかささんは宝塚歌劇団の98期生。初舞台は2012年の宙組公演「華やかなりし日々/クライマックス」です。
同期生はこのようなメンバー。
- 真彩希帆(まあや きほ)/元雪組トップ娘役
- 綾 凰華(あや おうか)/元雪組男役スター
- 天華えま(あまはな えま)/元星組男役スター
- 有沙 瞳(ありさ ひとみ)/元星組娘役
- 暁 千星(あかつき ちせい)/星組2番手スター
- 瑠風 輝(るかぜ ひかる)/星組男役スター
なかなかのスター揃いです!この面々のほとんどが「路線スター」であり、トップになる可能性を秘めていました。
しかし、飛龍つかささん含めて「あと少しいてくれれば……」というタイミングで潔く卒業されていった方々が多いですね。
男役さんはちょうど今、組の中心になって支える時期に来ています。その活躍を98期OGたちは見守っているのでしょう。
飛龍つかささんの本名は渡辺舞花さん。生年月日は1992年10月11日です。
身長は男役として理想的な、172センチです。
おばあさまとお母様と、3代にわたる宝塚ファンだそうで、早くから「自分もタカラジェンヌになる!」と決めていたそうです。
幼少期に宝塚と出会って、そのように夢見る少女は多くても、実際にこんなに男役にピッタリなビジュアルに育ち上がったのがすごい!!
飛龍つかさという芸名の由来は、初舞台である2012年が辰年だったので、「龍」を入れたそうです。
愛称はそのまま「つかさくん」と呼んでいる人が多いですね。
飛龍つかさ:男役?娘役?歌唱力・ダンス・芝居の実力派!
お伝えしている通り、飛龍つかささんは元男役さんです。
男役さんにもいろいろなタイプがありますが、飛龍つかささんは「エネルギッシュ!!」という感じの熱い男役さんでした。
宝塚音楽学校卒業時の成績は10番ですので、なかなかの優等生。
しかも、首席ではないのに音楽学校の文化祭(卒業公演)で、お芝居部門の主役を演じたのは飛龍つかささんでした。
それだけ、お芝居では群を抜く巧さだったのでしょう。
劇団に入団した直後も、「その他大勢」ではなく、ちゃんと役名を与えられていました。
入団3年目に愛知県の中日劇場で公演した『ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』では、実力派若手男役が抜擢されることで有名な「小公子」役を射止めます。
新人公演でも重要な役を演じ続けますが、なかなか主演に手が届かず、ファンはやきもきした時期を過ごします。
新人公演で主演が掴めないと「路線スター」の条件が揃わないので、一度でも主演できることがその後の活躍を左右します。
そしてついに!入団6年目で『邪馬台国の風』新人公演の主演に!
本役にあたるトップスターは、明日海りお(あすみ りお)さん。
非常にストイックなことで有名なトップさんだったので、飛龍つかささんは多くのことを学べたでしょう。
その後の新人公演では2番手役、3番手役を演じましたので、主演は一度のみとなりました。
「新人公演で主演を経験していること」という条件はクリアしましたが、一度だけ、というのはなかなか厳しい状況ではありました。
歴代のトップスターの新人公演主演回数を見ると、やはり2回以上の人が圧倒的に多いと言えます。
新人公演主演という条件をクリアしたら、次の条件は「別箱公演の主演」です。
宝塚大劇場に隣接している小ホール「バウホール」での主演公演が待ち望まれました。
……しかし。残念ながらその機会には恵まれませんでした。
主演ができるほどの華・技量は誰が見ても持ち合わせていたので、このあたりが宝塚の難しさとも言えます。
飛龍つかさ:退団はいつ?理由はなぜ?宝塚時代の代表作やエピソードは?
お芝居も歌もダンスも、「つかさくんに任せておけば大丈夫」とファンが安心するほどの実力を持つ飛龍つかささん。
新人公演を卒業した後も、本公演や別箱公演で重要な役ばかりが続きます。
その中でも「さすがつかさくん……!」とファンを唸らせた役はこちらの2役でしょうか。
- 2020年『マスカレード・ホテル』 能勢金治郎 役
- 2021年『銀ちゃんの恋』平岡安治(ヤス)役
どちらも原作がある作品ですので、「ああ!あの役!」と知っている人も多いと思います。
原作がある作品を宝塚用に変える際、非常に難しいのは「中年役」「老け役」です。
タカラジェンヌは美しい人たちばかりですので、原作を知っている人が宝塚版を観ると「あの役、こんなにかっこよくなってる!(笑)」と驚くようです。
近年で特に有名なのは、一大ブームとなったインド映画『RRR』。
主人公2人はおじさんなのに、宝塚版では大変に若くてスタイリッシュなお兄さんになっていました(笑)
逆に言えば、世間には既に役のイメージがあるのに、それとは違う自分なりの役作りを一からしなければならないので、大変に難しい作業と言えます。
それを任せられるのが、飛龍つかささんというわけです。
『マスカレード・ホテル』 の能勢は中年のモサっとしたおじさんですし、『銀ちゃんの恋』のヤスはチンピラです。
それを、宝塚らしい品を無くさずに、かといって原作のイメージも壊さずに演じ切った飛龍つかささんの技量は本当に見事でした。
特にヤスは「絶対に演じたかった役」と、飛龍つかささん自身も語っています。
宝塚で役を決めるときに、劇団内でオーディションを開催することがたまにあります。
ヤスは、オーディションで飛龍つかささんが勝ち取った役でした。
その見事な演技は、花組ファン以外にも「つかさくんのヤスがすごいらしい」と伝わっていたことを覚えています。
そしてご本人も「納得いく演技ができた」と非常に強い達成感を得られたようで、卒業のほうに気持ちが傾いていったようです。
新人公演の主演後に別箱公演の主演が決まらなかったことで、きっとご本人は卒業のタイミングを考えていたように思います。
そんな中、コロナ禍によっていろいろなことが中止されていき、ようやく再開というタイミングで、自分の中でも区切りをつけたのかな、と私は想像します。
飛龍つかさ:結婚は?実家はお金持ち?事務所やファンクラブはドコ?
飛龍つかささんの退団公演は、2022年『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』/Fashionable Empire』でした。
まだコロナ禍の名残があった時期ですので、「千秋楽がどうか中止になりませんように」とファンは祈る想いでいました。
無事に卒業後、すぐにインスタグラムを開設し、ファンクラブも発足。
所属プロダクションは、「ワールドコード」という割と新しい事務所のようです。
飛龍つかささん以外に宝塚OGの所属はないようですね。
事務所の代表は元ジャニーズ、元劇団四季、元東宝芸能という華麗なる経歴の良知真次(らち しんじ)さん。
宝塚の振付にも参加した経歴があるようです!
この2.5次元ブームの中で大活躍してくれそうな元男役さんを探し、実力派の飛龍つかささんに白羽の矢が立ったのでしょう。
飛龍つかささんは、ファンミーティングや配信をかなり頻繁に行っているようですので、ファンとの交流がとてもお好きなんですね(^_-)-☆
退団後に出演している舞台は、やはり2.5次元舞台が多いようです。
冒頭でお伝えしたように、どうやら飛龍つかささんは「性転換」をする予定が無いようで、まるで現役の男役さんのようなビジュアルのままです。
それを活用した役どころに多く挑戦しているようですね。
元男役スターが2.5次元舞台で大活躍するようになったのは、元宙組男役スターの七海ひろき(ななみ ひろき)さんがパイオニアです。
漫画やアニメに登場する美しすぎる男性を、生身の男性が再現するのはなかなか難しい。
元男役さんなら、女子がイメージする王子様などお手のものです。
そんな2.5次元舞台やファンとの交流を楽しんでいる飛龍つかささんですので、もちろん結婚の報告はありません。
ちなみに、よくタカラジェンヌは「お嬢様」と言われますが、飛龍つかささんは……東京の下町・江東区の出身。
ですので、割と一般的なご家庭のように思いますね。
飛龍つかさ:声優や演出も!舞台やテレビの出演は?
宝塚を退団後は2.5次元ミュージカルを中心に大活躍されている飛龍つかささん。OGの先輩とのコラボが非常に多いことも特徴的です。
花組時代に一緒に活躍した上級生や同期生などとのコラボならよく分かるんですが、共演したことのない上級生にとても可愛がられているようです(#^^#)
何十学年も上の大先輩のディナーショーに呼ばれたり、逆にご自身のディナーショーにゲスト出演してもらったり、謎のコネクションを持っています(笑)
例えば元花組トップスターの愛華みれ(あいか みれ)さんは、飛龍つかささんの27学年上です!
元花組/星組トップスターの安奈 淳(あんな じゅん)さんは47学年上です!!!!!
特に上下関係が厳しい宝塚では、そんな上の学年の方は雲の上。
そんな大先輩のディナーショーに出たり、ご自身のディナーショーに出演してもらったりしている宝塚OGは飛龍さんくらいでしょう(笑)
ディナーショーといえば、なんとご自身のディナーショーでは、演出や振付も担当!
所属事務所が主催した音楽劇では演出補佐にも入られていたようで、プレイヤー以外でもどんどん舞台に関わっていくようですね。
他にも、ゲームの声優などにもチャレンジしています。
あれだけの高い演技力をお持ちの飛龍つかささんなら、声のみの表現も自由自在でしょう。
以前よりも今は宝塚OGの活躍の場がかなり広がっています。
「推し活」の大流行により、活動の内容も場所も多岐にわたり、飛龍つかささんもまだまだ新しいことにチャレンジしていきそうですね。
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