元星組トップスターの香寿たつき(こうじゅ たつき)さんは、『モーツァルト!』など大きな舞台で大活躍を続ける人気ミュージカル女優さんです。
宝塚時代は実力派として入団後すぐに注目を集めましたが、トップスターへの道のりには、意外にも紆余曲折がありました。
一体どのような宝塚生活を送られてきたのか、様々なエピソードを含めてその足跡を辿っていきましょう。
香寿たつき:年齢、本名、身長、宝塚何期?同期は誰?愛称(あだ名)の由来は?
香寿たつきさんはタカラジェンヌの中でも珍しい、北海道出身のスターです。
お父様は音楽家。そしてお父様の意向なのか、幼少期よりバレエを習っていらっしゃいました。
しかし、身長が伸びすぎたため、目標をバレリーナからタカラジェンヌに変更。これは「男役あるある」です。
本気でバレリーナを目指していらっしゃったので、東京でレッスンをするためにアルバイトもされていたそうですよ!
裕福なご家庭出身のタカラジェンヌが多いので、アルバイト経験があるということもかなり珍しいタイプのタカラジェンヌと言えます!
香寿たつきさんの本名は、富崎貴子さん。愛称は本名から「タータン」と呼ばれています。
生年月日は1965年11月26日、身長は168センチです。
宝塚歌劇団72期生として、1986年の星組公演『レビュー交響曲』で初舞台を踏みます。
同期生にはこんな面々が。
- 紫吹 淳(しぶき じゅん)/元月組トップスター
- 矢吹 翔(やぶき しょう)/元花組男役(現CHIHARU)
- 五峰亜季(いつみね あき)/専科娘役
五峰さんは専科で今も現役で頑張っていらっしゃいますし、矢吹さん(CHIHARU)はメイクアップアーティストとして、多くの宝塚ポスターでメイクを担当しています。
宝塚のメイクは独特なので、そこに流行を混ぜて役柄を表現したメイク術は、CHIHARUさんにしかできないスゴイお仕事です!
CHIHARUさんにメイクしてもらったり教えてもらうと現役タカラジェンヌも、とても嬉しそうでう。
香寿 たつき:歌唱力・ダンス・芝居は?宝塚時代のエピソードは?
香寿たつきさんの印象と言えば、美人で「優等生」。
宝塚音楽学校でも常に成績は上位で、最後の試験でも3番という優秀な成績を残しています。
バレリーナを目指していたくらいなので、やはり最初に注目されたのはダンスでした。
「ダンスの神様」と呼ばれた大浦みずき(おおうら みずき)さんを筆頭に、香寿たつきさんが最初に配属された当時の花組は、どこを見てもダンサー揃い!
しかもその中でも更なるダンスの精鋭メンバーとして、1989年にはニューヨーク公演のメンバーにも抜擢されます。
入団5年目には、ついに新人公演の初主演を務めます。
その後、雪組へと組替え。
引き続き新人公演主演を何度も務めあげて、トップスターへの道は順風満帆のように見えましたが……
2000年、「新専科制度」が発足となります。
各組の2番手・3番手スターを一気に専科に異動させるという大改革でした。
その中には、トップスターに届かず退団したスターも少なからずいました。
香寿たつきさんは一体どうなるのか……とファンは祈るような気持ちでその時を待ちました。
そしてついに入団16年目、星組トップスターに就任となります。
花組→雪組→花組→雪組→専科→星組という怒涛の異動を繰り返し、激動の宝塚時代でした。
香寿 たつき:相手役は?退団はいつ?退団理由はなぜ?
ダンスはもちろん、歌声も甘く、芝居も情感豊かで、大変に実力の高い香寿たつきさん。
決して早くなかったトップ就任はまさに「満を持して」。
相手役の渚あきさん(なぎさ あき)は、就任時は既に入団14年目のベテランでした。
新人公演で組んだことがあり、旧知の仲であるお二人に「初恋の成就」とファンは大納得。
一般的に入団数年目での就任が多いトップ娘役にベテランというのは異例の人事でしたが、実力派の大人カップルとして安定した人気を誇りました。
満を持してのトップ就任だったので、ファンも「あんまり長くは在任しないだろう」という覚悟はあったと思います。
実際、ご本人も宝塚にあまり長く居るつもりはなかったようで、なんと新人公演初主演のあとに辞めようと思っていたそうな!
そんな香寿たつきさんですので、就任から1年少しという短期間で退団を選びました。大劇場での作品数はたった3作品。
もう少し見ていたかったのに……と思ってもらえるうちに、という美学があったのかもしれませんね。
渚あきさんも香寿たつきさんに添い遂げ、共に退団されました。
短い就任期間ではありましたが、中国公演にも行きましたし、『ベルサイユのばら』ではアンドレ役も演じました。
2003年の退団作品『ガラスの風景』は、大人気演出家・柴田 侑宏(しばた ゆきひろ)先生の書き下ろしです。
『ガラスの風景』と併演したショー『バビロン』。こちらも大人気ショー作家・荻田浩一先生作ですので、とても充実したトップ時代だったように思います。
香寿 たつき:宝塚時代の代表作は?『ブルース レクイエム』は宝塚史に残る名曲
他に、香寿たつきさんが宝塚時代に演じてきた作品の中で人気作と言えば……
第2次雪組時代の『凍てついた明日』ではないでしょうか。退団公演となる『バビロン』を手掛けた荻田先生の作品です。
荻田先生は圧倒的にショー作品のほうが多いので、お芝居である『凍てついた明日』は大変に貴重な作品と言えます。
『凍てついた明日』は、実在した有名な強盗カップル、ボニーとクライドのお話です。
夢の世界である宝塚において、主役とヒロインが強盗という時点でとても珍しいですよね(笑)
しかし、大人っぽくて甘い雰囲気のある香寿たつきさんにこれがピッタリ。しかも優等生のイメージがあった香寿たつきさんだからこそ、そのギャップもまた素敵でした。
加えて、劇中で歌われるオリジナル曲『ブルース レクイエム』が大変な名曲!
2023年に雪組によって上演された『BONNIE & CLYDE』(『凍てついた明日』とは別作品)では、フィナーレナンバーで特別にこの曲が歌われました。
『凍てついた明日』とは違う作品でも、ファン人気の大変に高いこの曲をぜひに、という演出家の希望があったようです。
香寿 たつき:結婚は?夫や子供は?現在の活躍は?事務所はどこ?舞台やテレビの出演は?
有終の美で宝塚を卒業した香寿たつきさん。
歌も芝居も大変に実力の高い香寿たつきさんは、退団後もひっぱりだことなります。
所属プロダクションは、大手・ホリプロ。
宝塚OGは他に安蘭けい(あらん けい)さん、白羽ゆり(しらはね ゆり)さん、実咲凛音(みさき りおん)さんなどがいらっしゃいます。
香寿たつきの主な出演舞台
- 2004年『屋根の上のヴァイオリン弾き』ツァイテル
- 2005年・2007年・2010年・2014年・2018年・2021年・2024年『モーツァルト!』ヴァルトシュテッテン男爵夫人
- 2015年・2019年・2022年『エリザベート』ゾフィー
- 2021年『蜘蛛女のキス』モリーナの母
- 2023年『ハリー・ポッターと呪いの子』マクゴナガル校長
見てください!この堂々たる出演歴!!
特に『モーツァルト!』のヴァルトシュテッテン男爵夫人役では大変に有名で壮大なソロ曲があります。
香寿たつきさんは「さすが!」と唸る圧巻の歌唱を披露し続けています。
『エリザベート』のゾフィー役は言わずもがな。あの役を演じられる役者は日本に数人しかいませんので、香寿たつきさんの実力の高さがよくわかる例と言えます。
所属事務所がホリプロということで、映像のお仕事も出演経験はありますが、なにせ常に舞台に出演しているほどの売れっ子女優。やはり主戦場はミュージカルのようです。
気になる結婚は、というと……
今も独身でいらっしゃるようです。これだけミュージカル界の最前線で活躍し続けていますので、ご自身のペースを大事にされているように思いますね。
タカラジェンヌの退団後の活躍は「歌唱力」にかかっていると言えます。
すばらしいダンサーでもある香寿たつきさん。そのダンスを見られる機会がほとんどなくなってしまったのは、ファンとしては残念ではあります。
しかし、これだけの有名作に出演し続けられるのは、やはり高い歌唱力と演技力あってこそです。
舞台出演以外にも、ファンミーティングなども頻繁に開催されていますので、ファンとの触れ合いの場もとても大切にされているようです。
日本のミュージカル界を背負っていると言っても過言ではない、香寿たつきさんの活躍ぶり。今後もとても楽しみですね。
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