朝月希和(あさづききわ)さんは、宝塚歌劇団雪組の元トップ娘役。
女優としての本格的な活動がはじまり、『ライムライト』のバレリーナ役など、ヒロインとしての出演作品も決まっています。
大きな目が印象的で、バレエのポワントもちゃんとできちゃいます。
朝月希和さんがこれからどんな活躍を見せてくれるのか、宝塚ファン・舞台ファンの注目が集まっています。
宝塚時代は、少し変則的なルートで活躍をされた娘役でした。
一体どんな軌跡を辿ったのでしょうか?様々なエピソードと共に詳しくご紹介していきます!
朝月希和:年齢、身長、本名、芸名や愛称(あだ名)の由来は?
朝月希和さんの生年月日は、1990~1992年1月6日。
はっきりしない理由は、タカラジェンヌの実年齢は伏せられているからです(^_-)-☆
「高校○年生の時に宝塚音楽学校に合格した」などのご本人からの情報から逆算して、生年月日が知られることが一般的です。
朝月希和さんの場合、高校に通っていたことは明らかになっていますが、何年生の時に合格したのか、明言したことがないようです。
ただ、相手役を務めた雪組トップスター、彩風咲奈(あやかぜ さきな)さんと同い年という噂を耳にしたことがあります。
彩風さんは中卒で宝塚音楽学校に入学とはっきりしているので、生年月日は1990年2月13日です。
そうなると、朝月希和さんの生年月日は1990年1月6日ということになりますね。あくまで噂の範囲ではありますが(^^;)
身長は163センチです。
本名は、平田朋子さん。お顔立ちが魚に似ていたということから、愛称は「ひらめ」や「ひらめちゃん」。「平田」という苗字にも由来していそうですね。
トップ娘役に就任した頃には「きわちゃん」と呼んでいる人のほうが多かった印象です。
朝月希和:宝塚何期?同期は誰?
朝月希和さんは宝塚歌劇団96期生。初舞台は2010年の月組公演『スカーレット ピンパーネル』です。
この公演は霧矢大夢(きりやひろむ)さんと蒼乃夕妃(あおの ゆき)さんのトップコンビお披露目公演でもありました。
96期生は、とにかく娘役の宝庫!
- 花乃まりあ(かの まりあ)/元花組トップ娘役
- 咲妃みゆ(さきひ みゆ)/元雪組トップ娘役
- 綺咲愛里(きさき あいり)/元星組トップ娘役
- 和希そら(かずき そら)/雪組男役スター
朝月希和さんを含め、なんと4名ものトップ娘役を輩出しています!
しかも全員美女!
現役タカラジェンヌの和希そらさんも、トップスターの可能性を大いに秘めているので、「大豊作」と言っていい、華やかな学年です。
「朝月希和」という芸名の由来は、宝塚音楽学校時代、早朝の通学時に見上げた空にまだ月が残っている様子から。
朝の月を見て、「一晩経っても空に月が残っているように、自分も時間が経ってもお客様の心に残るような存在でありたい」ということだそう。
ひたむきな朝月さんらしい、素敵な由来ですよね(^_^)
朝月希和:トップ娘までの道のり:花組→雪組へ組替え第1次雪組時代
朝月希和さんは、雪組で晴れてトップ娘役に就任するまで、紆余曲折ともいっていい、なかなか大変な宝塚人生を歩まれています。
朝月希和さんが宝塚歌劇団に入団して、最初に配属されたのは花組でした。
新人公演で初ヒロインを務めたのは入団4年目で、トップ路線として白羽の矢が立った若手娘役として順調なすべり出しといえます。
しかし、その後は少し失速気味に……。
もう一度新人公演のヒロインを務めたり、別箱公演のヒロインも務めますが、破竹の勢い!と言えるほどではなく。
そんな時期に雪組への組替えが発表となります。
組替えというのは、当然ながら何かしらの目的があってのものです。
組替え当時の雪組トップスターは望海風斗さん。トップ娘役は、朝月希和さんより2学年下の真彩希帆(まあや きほ)さんが務めていました。
つまり、既に朝月希和さんよりも下級生がトップ娘役を務める時期になっていたのです。
「トップ娘役にするための組替えじゃないの?きわちゃん、どうなるんだろう……」という思いがファンにもありました。
朝月希和:彩風咲奈さんとの出会い
朝月希和さんは雪組に組替えになり、もちろんそれなりに大きな役につきます。
私が印象に残っているお役は、2017年『ひかりふる路』でのガブリエル。この公演は、望海風斗さんのお披露目公演で、朝月さんにとっては組替え後初めての出演でした。
ガブリエルは、2番手の彩風咲奈さん演じるダントンを支える恋女房です。大胆不敵な大男ダントンがメロメロに甘える頼れるおかみさん。
朝月さんは地味な衣装で包容力のあるおかみさんを演じ切りました。
とはいえ、朝月希和さんが演じた中で私がもっとも印象的だったのは、実はお芝居ではなくショーの場面です。
この後も、彩風さんとはダンスでもよく組むようになり、二人の息もぴったり。
特に、後でお話しする「海の見える街」というダンスシーンは、朝月さんが退団するときに、彩風さんも「きわちゃんとはあの時から始まった」と思い出を語るほどでした。
彩風さんの相手役になったらいいなぁと私も思っていましたが、年次的にはだんだんとベテランになっていきます。
各組には、ややベテランで芝居やショーをひきしめる別格スターという存在がいます。朝月さんも別格娘役になっていくのかなぁと私も思っていました。
朝月希和:異例の組替えと遅咲きトップ就任!彩風咲奈さんの相手役に!
そうこうしているうちに、二度目の組替えが!しかも、花組へ帰ることに!
結局、雪組に在籍していたのは2年間でした。
2020年『はいからさんが通る』の芸者吉次役では、「日本物の雪組」で磨きをかけた和物を見せてくれてました。
その時のトップ娘役は、さらに若い100期の華優希(はなゆうき)さん。
「一体なんのために雪組に……?」と謎だけが残り、花組でベテラン娘役として頑張っていくのかな、と思っていたら!
なんと、誰も想像していなかった「雪組でのトップ娘役就任」の決定が!!!花組に戻ってまだ1年も経っていませんでした。
整理すると、このような動きになります。
- 第1次花組ー7年
- 第1次雪組ー2年
- 第2次花組ー11か月
- 第2次雪組(トップ娘役)ー1年半
第1次雪組時代は「いずれ彩風の相手役に」と、相性を見るためだったかもしれませんね。
ならば、なぜ一瞬だけ花組に戻したのか??いまだ謎です。
雪組でのトップ娘役就任が決定した当時、朝月希和さんは入団12年目になる年でした。
娘役がトップに就任するのは入団5年目~7年目あたりです。
入団10年を超えてのトップ娘役就任は、過去に例はありますが、かなり珍しいことです。
これは、やはり彩風咲奈さんが朝月希和さんを指名した、という説もあります。
娘役の去就というのは、本当にトップスター次第なんでしょうね。
朝月希和の歌唱力・ダンス・芝居は?性格は?
朝月希和さんは、外見も芸も個性が強すぎず、特に大きな強みはないかもしれないけど不得意なものもない、というタイプでした。
あれだけダンスがうまいのに、ダンサーという印象もあまりないのですよね。
宝塚入団時の成績は38人中23番ですので、優等生とも違います。
しかし、歌、ダンス、お芝居とも、「無難にこなせる」ことも、娘役にとってはいろいろなタイプの男役に合わせる重要なポイントです。
「あまり相手を選ばない万能な娘役」とも言えます。
花組と雪組の二往復も、こうした長所で頻繁にお呼びがかかったのかもしれません。
退団時の挨拶でご自身が言うには「猪突猛進にしか進めない」性格。
決して器用ではないのでしょう。スランプに陥ってしまうと抜け出せないタイプなのかな、と推察します。
彩風さんとのダンスも、第1次雪組時代や、トップコンビ初期は息ピッタリだったのに、だんだんタイミングが合わなくなったように見えました。
あまりに2人のタイミングが合わないので、観ていてヒヤヒヤすることも。トップコンビの関係性は驚くほどデュエットダンスに表れるので、後半は彩風さんとギクシャクしたのかな……?なんて思いました。
しかし、朝月希和さんは退団挨拶でしっかりと彩風さんにお礼を述べて頭を下げていましたので、なんだかホッとしたことを覚えています。
朝月希和:退団はいつ?退団理由はなぜ?花組・雪組時代の代表作やエピソードは?
入団12年目という遅いトップ娘役就任でしたので、大方の予想通り在任期間は短く、1年半で退団を選ばれました。
退団公演は2022年10月『蒼穹の昴』です。
トップ娘時代は、コロナ禍で多くの公演が中止。ミュージックサロンというトップ娘役退団記念のディナーショーも、3回公演のうちたった1回のみに。
苦労も多いいトップ娘役時代でした。
退団を決めたのは、宝塚大劇場トップお披露目公演『CITY HUNTER』が終わったとき。
「ゴールを決めたほうが、そこに向かって全力で駆け抜けていかれる」と思ったからだとか。
「猪突猛進」だと言うご本人らしいですね。
第1次雪組時代の最初に出演したショー『SUPER VOYAGER!』の、「海の見える街」という場面。
ご本人もサヨナラショーで再現したので、やはり思い入れが強かったのでしょう。
2番手スターだった彩風さんと朝月希和さんがカップルになってメインで踊るのですが、シンクロ率があまりに高くてびっくりしたものでした!
彩風さんはスーパーダンサー。あのレベルに合わせて踊るのはとても大変だったはず。
あの場面のお2人は本当に輝いていて、「大好きな場面」として挙げるファンが多いですね。
第2次花組時代に瀬戸かずや(せとかずや)さん相手役としてヒロインを演じた『マスカレード・ホテル』も、朝月希和さんのイメージによく合っていたと思います。
朝月希和:結婚は?現在の活躍は?事務所はどこ?舞台やテレビの出演は?
2022年に宝塚を退団したばかりの朝月希和さん。
今のところ、どこかのプロダクションに所属したというご報告は無く、フリーとして活動されているようです。
最近は様々なオンラインツールがあるので、独自でホームページを開設して、そこでお仕事の問い合わせをもらうというスタイルの宝塚OGが増えています。
朝月希和さんも今のところはそのスタイルです。
宝塚時代にお世話になっていたスタッフさん達と相性が良ければ、退団後もそのままマネージメントをお願いするのでしょうね。
まだ「タカラジェンヌではない自分」になってからの日が浅いので、もちろん結婚のご報告も無し。
まずは「朝ごはんを食べる」「友達とランチする」という人間らしい生活を整えていく時期なのだろうと思います。
お仕事のほうは、なかなか順調なすべり出しのようです。
2023年10月には雪組創立100周年のOGイベントに出演し、その直後には『シェルブールの雨傘』のヒロイン、 ジュヌヴィエーヴを演じることが発表されました!
『シェルブールの雨傘』のジュヌヴィエーヴは元トップ娘役の白羽ゆり(しらはね ゆり)さんも退団後一発目に演じた役ですので、ピッタリのお仕事と言えそうです。
2023年2月にはインスタグラムも開設し、相変わらず可愛くて元気そうなお姿を拝見することができます。
今後も芸能活動を続けてくれるようですので、舞台に限らず、映像などの世界でもたくさんきわちゃんの姿が見られるようになったら嬉しいですね!
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