宝塚を退団後、舞台、ドラマ、映画、バラエティー、ラジオ…と幅広いジャンルで活躍を続ける麻乃佳世(あさの かよ)さん。
今も宝塚の伝説として残る、「シンデレラガール」ぶりは、まさに宝塚ファンの夢でした。
「第2次ベルばらブーム」を作った涼風真世(すずかぜ まよ)さんや天海祐希(あまみ ゆうき)さんの相手役という、華麗な宝塚時代。
一体どんな「シンデレラガール」だったのか、どんな娘役だったのか、たっぷりお届けしていきます。
まずは気になる結婚や現在のご活躍からお伝えしていきましょう。
麻乃佳世:結婚は?現在の活躍や事務所は?老けた?可愛い?
カリスマ的トップスター2人の相手役をつとめた麻乃佳世さん。
美人で相手を立てる娘役の鑑のような麻乃佳世さんなので、退団後はすぐにでも結婚……?と思いきや、なんと現在も独身のまま!結婚歴もありません。
退団後も、「とにかく舞台が好き」と仰っていたので、結婚して出産して育児をして…というよりも舞台人としての人生を選んだのでしょう。
退団後は年に何本もの舞台作品に積極的に出演を続けています。その一方で、テレビドラマや映画、ラジオのお仕事なんかもこなす売れっ子ぶり。
宝塚OG公演やアニバーサリー公演にもよく出演されているので、いまも宝塚をとても愛していらっしゃることが分かります。
現在、所属しているプロダクションは『エ・ネスト』。
宝塚OGでは汀 夏子(みぎわ なつこ)さんが所属しています。いぶし銀の俳優さんたちが多く所属している事務所のようですね。
ざっくり言えば「アラ還」となった麻乃佳世さん。当時の可愛らしい印象が残っている人が最近のお姿を見るとさすがに変化を感じるようで……。
しかも、涼風真世さんがあまりに老けない「美魔女」ぶりなので余計にそう感じるのかもしれません(^^;)
しかし、お美しさはもちろん健在!2021年には月組生誕100周年を祝う記念公演に出演し、なんと当たり役『ミー・アンド・マイガール』のサリーに変身!
実年齢問わず、いつでもあの可愛いサリーに戻れてしまうのは「さすが」の一言です。
「舞台が好き、宝塚が大好き!!」と、今も元気に活躍を続ける麻乃佳世さんをまだまだ見守っていきたいですね。
麻乃佳世: 天海祐希との仲や代表作は?
シンデレラガールと言われた麻乃佳世さん。
まずは、「あの」天海祐希さんの相手役という一大トピックスから。
天海祐希さんといえば、もう日本人で知らない人はいない「大女優」です。
宝塚時代の人気はすさまじく、宝塚史に残る偉業の数々も残しています。
そんなレジェンドの相手役が、麻乃佳世さんです!
ただ、麻乃佳世さんが相手役を務めたのは天海祐希さんだけではありません。
麻乃佳世さんは、天海祐希さんが2番手時代だったトップスター、涼風真世さんの相手役でした。
つまり、天海祐希さんがトップ就任した時には「続投」というかたちでした。
とはいえ、涼風真世さんも多くの日本人が名前を知るほどのレジェンド級のトップスターでした。
そんな2人の相手役を務め、さらには熱狂的ファンの「佳世ちゃんが相手役なら大歓迎!」という公認も得られていたのは、かなりすごいことです。
麻乃佳世さんは、天海祐希さんの1学年下になります。
2人は月組で下級生時代を共に過ごし、新人公演で抜擢を受け続ける、同じような境遇でした。
新人公演や別箱公演でタッグを組んだことも多く、まさに「苦楽を共にした」2人。
トップコンビとしてかなり若い2人は、助け合いながらリスペクトし合いながら月組を背負っていたことでしょう。
そんな2人の強い絆を表現することができた、『ミー・アンド・マイガール』は2人の代表作と言っていいでしょう。
麻乃佳世はまさにシンデレラガール!ファン時代のエピソード
ここで、麻乃佳世さんの「シンデレラガール」伝説を。
麻乃佳世さんは学生時代に、本物の涼風真世ファンでした。
テレビで宝塚の舞台映像を見て、一気に涼風ファンに。劇場にも足しげく通うようになりますが、なにせ美少女だったのでファンの間で有名になります。
そのうちに涼風さんのファンクラブから「スタッフにならない?」と直々にスカウトを受けます。
若くて可愛い子がスタッフにいると新規会員さんも増える、という狙いもあったのでしょう(^^;)
そのことから、涼風さんにも麻乃佳世さんの存在を知られることとなります。
そして高校の卒業が迫った進路選択の際に「宝塚音楽学校を受験してみよう!」と思い立ちます。
しかし、他の受験生たちと違ってバレエの経験もなければ受験スクールにも通っておらず、「無謀な挑戦」でもありました。
ご両親からも反対を受けていたので、学校の先生やバレエ経験者などに基礎を教えてもらうなどして準備を進めたそうです。
「イメトレだけはバッチリ!宝塚愛が伝われば合格も夢じゃないかもしれない!」という気持ちを強く持ち、なんと本当に合格!
他の受験生は何年もレッスンを積んでいたり、幼少期からバレエを続けている猛者たちばかりです。
そんな中で合格を勝ち取れたのは、やはりその美少女ぶりと、娘役へのポテンシャルの高さを感じさせたのでしょう。
受験時点ですでに「涼風の相手役にちょうどいい」という目論見が劇団にあったのかもしれませんね。
麻乃佳世:涼風真世との仲や代表作は?ハーミアって?
宝塚音楽学校に入学してからはめきめき実力も上がり、宝塚歌劇団に入団する頃にはすっかり成績優秀者になっていました。
涼風さんがいる念願の月組に配属にもなり、目を引く可愛さや、ファン時代を知っている涼風ファンからも「あ!あの子!」と応援を集めます。
そして、ついに涼風真世さんの相手役として大抜擢を受け、シンデレラガールの誕生となります!!
大好きだったタカラジェンヌの相手役になるなんて、ファンの最大の夢ですよね。
「一生分の運を使い果たした」と思ったそうです(笑)
大好きな大好きな涼風真世さんの相手役ですから、きっと涼風さんもとても可愛く思ったことでしょう。
トップスター・涼風真世、トップ娘役・麻乃佳世、2番手スター・天海祐希、という布陣は他組に比べてとても若く、言い方を変えれば「舞台経験が浅い」。
「とにかくみんなで一致団結しなければ」と余計に結束が強まったのでしょうね。
涼風真世さんとすき焼きを食べて年越しをしたり、公演後はよく、天海さんを交えて3人で一緒にご飯を食べに行っていたそうですよ。
涼風真世さんとの作品で印象的なのはやはり『PUCK』でしょうか。
奇才・小池修一郎が2人の為に書いた作品で、麻乃佳世さんのことをいまだに『PUCK』での役名、ハーミアと呼ぶ人もいるそうです。
可憐で可愛らしい麻乃佳世さんにぴったりの役柄でした。
麻乃佳世:年齢、本名、身長、実家は?何期?同期は誰?芸名や愛称(あだ名)の由来は?
麻乃佳世さんの生年月日は1967年9月20日、本名は佐藤佳子(さとう よしこ)さんです。
愛称はそのまま「よしこ」。身長は159センチです。
芸名の中の「世」は、涼風真世さんの「世」から頂いたそうですよ。
本名の「佳」と真世の「世」。本当に涼風さんのことが大好きなんですね(*´ω`*)
ちなみに、麻乃佳世さんは東京都の下町のご出身のようですが、ご両親が宝塚受験に大反対!勉強第一!という方針だったということです。
しつけの厳しい、割と裕福なご実家なのではないでしょうか。
麻乃佳世さんは1988年に宝塚歌劇団の74期生です。初舞台公演は1988年『キス・ミー・ケイト』。74期生はかなり華々しい学年ですね!
- 和央ようか(わお ようか)/元宙組トップスター
- 森奈みはる(もりな みはる)/元花組トップ娘役
- 白城あやか(しらき あやか)/元星組トップ娘役
- 渚あき(なぎさ あき)/元星組トップ娘役
- 汐風 幸(しおかぜ こう)/元専科スター
- 初風 緑(はつかぜ みどり)/元専科スター
逆に言えば、これだけの面々の中、よくも経験皆無の麻乃佳世さんが受験を勝ち抜いたものだ!と改めて驚きますね(笑)
特に娘役さんの豊富さにびっくり!しかもどの方も超美人!麻乃佳世さんも含めて、なんという美人の多い学年なのでしょうか…
麻乃佳世:歌唱力・ダンス・芝居に穴無し!トップ二人の相手役を務める天性の娘役芸!退団はいつ?理由はなぜ?
宝塚歌劇団に入団する頃には成績は3番になり、誰もが「この子なら推されるわ」と納得の実力を身につけていた麻乃佳世さん。
きっと、基礎の無いまま入学してしまった部分を埋めようと必死に努力されたのではないでしょうか。
また、涼風さんのファンだったからこそ、「涼風さんの隣に立つに相応しい娘役でいなくては」という気持ちも強かったのでしょうね。
歌唱力や演技力以外にも、宝塚ならではの「娘役芸」と呼ばれるスキルも、ファンが納得のものを持っていました。
時代が移り変わった現在の宝塚では、「男役さんと対等に立てるカッコイイ娘役」もとても人気があります。
しかし麻乃佳世さんが在団していた時代は、「娘役は男役の半歩後ろに立ち、可憐に寄り添うことこそ美学」という価値観が主流でした。
麻乃佳世さんはまさにそのような娘役で、常に涼風さんや天海さんを立て、可憐に可愛く寄り添っていました。
ファンはその「娘役芸」にも惚れ惚れ。「理想のカップル」を見事に体現してくれました。
麻乃佳世さんは1991年、涼風さんと一緒にトップコンビに就任し、天海さんと一緒に1995年に退団しました。
退団作品は先ほど挙げた、『ミー・アンド・マイガール』。
お2人とも東京の下町出身ということや、天海さんが初めて新人公演で主演を務めた役ということもあり、このチョイスには拍手喝采!
本当に「有終の美」となりました。
まとめ♪麻乃佳世:天海祐希や涼風真世との仲は?宝塚何期?結婚や現在は?
宝塚を退団後、舞台、ドラマ、映画、バラエティー、ラジオ…と幅広いジャンルで活躍を続ける麻乃佳世(あさの かよ)さん。
涼風真世(すずかぜ まよ)さんのファンから宝塚入団、そして相手役になったという「シンデレラガール」伝説の持ち主です。
麻乃佳世さんは1988年宝塚歌劇団入団の74期生。生年月日は1967年9月20日、本名は佐藤佳子(さとう よしこ)さん、愛称は「よしこ」。身長は159センチです。
芸名は涼風真世さんの「世」から頂いたそうです。涼風真世さんと共演した『PUCK(パック)』のハーミア役は代名詞にもなっています。
涼風真世さん退団後は、ともに「第2次ベルばらブーム」を作った天海祐希(あまみ ゆうき)さんの相手役もつとめました。若手の頃から苦楽を共にした二人の代表作は『ミー・アンド・マイガール』です。
麻乃佳世さんは、宝塚音楽学校受験まで特にレッスンはしてなかったそうですが、歌芝居ダンスとも実力派に成長しました。娘役としては常に涼風さんや天海さんを立て、可憐に可愛く寄り添っていました。
退団後は結婚せず、舞台、テレビ、ラジオ、映画と、さまざまに芸能活動を継続。現在のプロダクションは『エ・ネスト』です。宝塚OG公演やアニバーサリー公演にもよく出演しています。
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