宝塚歌劇団宙組の元娘役、彩花まり(あやか まり)さんは、超実力派のミュージカル女優です。
宝塚時代からその実力は目をみはるものがあり、注目を集めてきました。
現在も、日本中のミュージカル俳優たちが憧れる「エリザベート」に出演を続け、その存在は確かなものとなっています。
そんな彩花まりさんですが、実はトップ娘役ではありませんでした。
これだけの実力を持った彩花まりさんがなぜトップになっていないのか、その理由と共に、彩花まりさんの輝かしい経歴などをご紹介していきます。
彩花まり:宝塚退団理由はなぜ?いつ?結婚相手は?離婚の噂は?
彩花まりさんは2017年の宙組公演『神々の土地/クラシカル ビジュー』にて退団。
当時のトップスター、朝夏まなと(あさか まなと)さんと一緒に退団されました。
朝夏さんといえば「チャラ男」で有名なスターさんでした(笑)
そのわけは……。娘役さんにすぐ「今日も可愛いね」「その服、すごく似合ってる」などと手当たり次第に話しかけるから。
朝夏さんご本人は、以前に所属していた花組の男役はみんな当たり前にやってたことだと主張してましたが……(笑)私も言われてみたいものです。
ま、それはともかく、その朝夏さんが彩花まりさんを含めた美女を4人も引き連れて退団したので、「はべらかし退団」と呼ばれました(#^^#)
トップさんと一緒に退団すると、千秋楽の日に行われる「サヨナラショー」と呼ばれるミニショーにも出演できるので、お得と言えます。
サヨナラショーは、そのトップさんの代表作や思い入れの強い場面で構成されます。
その中に、同時退団するタカラジェンヌのコーナーも入れてもらえることが多いからです。
退団作品『神々の土地』も大人気作でしたので、まさに「有終の美」と言えるような卒業だったと思います。
宙組を代表する娘役として、満を持しての退団だったのでしょう。
ちなみに、同期で『神々の土地』ヒロインを務めた伶美 うらら(れいみ うらら)さんも、この時いっしょに退団しました。
同期の方々については後で詳しく続きを書きますね。
彩花まり:宝塚退団理由はなぜ?いつ?結婚相手は?離婚の噂は?
実力の高い彩花まりさんは、退団後もすぐに活動を開始!
美しくスタイルも良いので、つぎつぎと声がかかるのでしょう。人気作にひっぱりだことなります。
順調にキャリアを重ねていく中、2019年の1月にご自身のインスタグラムにて結婚したことを発表しました。
仲良しの同期生もたくさん招待した、とても素敵な式だったことがわかります。
お互いミュージカルが大好きということですが、お相手はどうやら一般の方のようです。
披露宴では、宙組生たちからショーの名場面の再現があったそうですが、それに新郎も参加したらしいのです。楽しそう!
もしかしたら、もともと彩花まりさんのファンの方なのかもしれません(^_-)-☆
インスタでは2020年に「結婚1周年」を報告されていますが、今の時点ではお子さん誕生のご報告はなさそうです。
そのせいか、「離婚」という噂が少し立ったようです。
特にご本人からそのような報告もないので、あくまでうわさの範囲内、というところでしょうか。
バランスよく結婚生活とお仕事を両立しているという印象ですね。
彩花まりの年齢は?何期?同期は誰?本名、身長、芸名や愛称(あだ名)の由来は?
彩花まりさんの生年月日は、1月26日。年齢は非公開になっていますね。
宝塚音楽学校に入学した時に高校生だったことから、1990年~1992年あたりの生まれではないでしょうか。
本名は河原詩織さんで、愛称はそこから「しおり」「しーちゃん」です。
芸名の「彩花まり」の由来は、両親と受験スクールの先生に相談して字画で決定しました。
身長は163センチですので、娘役さんとしてはちょうどいいくらいではないでしょうか。
彩花まりさんは「あの」95期!95期と言えばスターの宝庫として超有名な学年になります。
- 柚香 光(ゆずかれい)/元花組トップスター
- 月城かなと(つきしろ かなと)/元月組トップスター
- 礼 真琴(れい まこと)/元星組トップスター
- 愛希れいか(まなき れいか)/元月組トップ娘役
- 妃海 風(ひなみ ふう)/元星組トップ娘役
- 実咲凛音(みさき りおん)/元宙組トップ娘役
- 星乃あんり(ほしの あんり)/元雪組娘役
- 伶美うらら(れいみ うらら)/元宙組娘役
- 晴音アキ(はるね あき)/元月組娘役
- 朝美 絢(あさみ じゅん)/雪組トップスター
- 桜木みなと(さくらぎ みなと)/宙組トップスター
- 瀬央ゆりあ(せお ゆりあ)/雪組男役スター
- 水美舞斗(みなみ まいと)/宙組男役スター
- 輝月ゆうま(きづき ゆうま)/専科男役
とんでもない人数のスター!書き出すだけでもひと苦労です(笑)
トップスター5名、トップ娘役3名という大快挙!
一時は「5組全部で同時期に95期トップで揃えるのでは?」という噂でもちきりでした。
彩花まり歌唱力・ダンス・芝居の実力は?
しかし、95期にこれだけのメンツが揃っているということは、裏を返せば「逸材の宝庫すぎた」という側面もあります。
逸材の宝庫の中で、宝塚入団時の成績は8番という優秀者の彩花まりさん。
歌も芝居もかなりの上級者であり、ビジュアルも文句なし。優等生的になんでもできます。
本来ならば「路線娘役」として下級生時代からピックアップされたはずでしょう。
しかし、これだけの逸材が勢揃いしている95期ですから、各組の同期同士で熾烈な路線争いになってしまうのも避けて通れませんでした。
宙組娘役の同期には、伶美うららさんがいました。
成績面で見ても、実力面で見ても、彩花まりさんのほうが上回っている部分が大きいと言えました。
しかし、伶美うららさんの美貌と気品は、宝塚の娘役としても類まれなるレベル。舞台映えする華やかさもヒロインに相応しいものがありました。
新人公演時代には伶美さんがヒロインを連発。新人公演でも別箱公演でも、伶美さんの無双状態が続いました。
彩花まりはなぜトップにならなかった?
結果、彩花まりさんはヒロインを経験できないまま新人公演を卒業し。「路線」とはなりませんでした。
宝塚ファンの誰もが「それなら宙組の次期トップ娘役は伶美うららしかない」と思っていましたが……。
そこへまたもや思いもかけない人事が生じます。
同期生の実咲凛音さんが花組から宙組へ組替えとなり、宙組でトップ娘役に就任。凰稀かなめさんの相手役となります。
なんと伶美さんもそこまでの活躍をしたのに、トップ娘役にはなれませんでした。
実咲凛音、伶美うらら、というスゴツヨ同期娘役にここまで活躍されてしまったら、彩花まりさんが入る隙間はなかった、というところでしょう。
ビジュアルも実力も文句なしなのに、なぜトップ娘役にならなかったか。
伶美さんという強力なライバルがいたことももちろん大きな要因のひとつではあります。
が、彩花まりさんが娘役トップになるには、個性のようなものが少し足りなかったような感じもしますね。
それでも、時代やタイミングが違えばトップ娘役になれる素質を充分にお持ちなので、足りなかったのは運だけ。
実力だけではトップになれないのが宝塚の難しさでもあり、面白さでもあります。
彩花まりの宝塚時代のヒロイン経験は?
彩花まりさんはヒロイン経験が無い?と思いきや、実はとても重要な「当たり役」と呼ばれる準ヒロインに大抜擢されている経験が二度あります。
路線ではない娘役が準ヒロインを演じることは非常にレアな出来事と言えます。
トップ娘役タイプではないけれど、「単なる脇役にさせておくには勿体なさ過ぎる」と演出家が思うほどの実力があった、ということでしょう。
まずは、2015年の全国ツアー公演『メランコリック・ジゴロ』のティーナ役です。
ティーナは2番手スターが演じるスタンの恋人で、いわゆる「おばかキャラ」が大変にキュート。ファンからも大人気の役柄です。
主演は朝夏まなとさん、2番手スターは真風涼帆さんでした。
『メランコリック・ジゴロ』自体も、コメディーセンスのあるトップスター・2番手スターが揃った時にしか上演されない名作です。
その人気作の人気役に抜擢されたのはビッグニュースでした。
彩花まりさんの実力の高さをよく知っている宙組ファンも、その配役に大喝采でした(^O^)/
彩花まりの宝塚時代の代表作は当たり役!エトワールも!
次に、同じく準ヒロインとしての大抜擢を受けたのは、2016年の博多座公演『王家に捧ぐ歌』の王女アムネリス役。
こちらも多く再演されている人気作ではありますが、アムネリス役はかなり難易度の高い役柄です。
トップ娘役が演じるヒロインを折檻していじめ抜くという強烈な性格な上に、「絶世の美女」という設定です。
このアムネリス役は、それまでになぜか歌の苦手な娘役が演じ続けてきた役(^^;
彩花まりさんが初めて「歌えるアムネリス」となり、これまた大喝采。
彩花まりさんの「代表作」と言える役柄となりました。
同じ2016年の『エリザベート』では、エリザベートに付き添う女官、リヒテンシュタインを演じます。
そして翌年、歌ウマ娘役の憧れであるエトワールにここでようやく選ばれます。
むしろ、今までなぜエトワールに選ばれなかったのか不思議なほどのシンガーなので、彩花まりさんにとってもエトワールは夢がひとつ叶った出来事だったでしょう。
ティーナ役、アムネリス役、エトワール、立てつづけにやり甲斐のある大役を与えてもらったことで「夢が叶った」という気持ちに至ったのでしょうか。
その翌年に退団となりました。
彩花まりの事務所はどこ?現在の活躍は?
2017年に宝塚を退団した彩花まりさんは、その後は特に事務所に所属することなく、フリーランスにて活動を続けていらっしゃいます。
SNSから直接仕事のオファーがもらえる仕組みが確立された今でこそフリーを選択するOGは非常に多いですが、当時はなかなか斬新な選択でした。
仕事を斡旋してくれるプロダクションの助けなしに、今も大作『エリザベート』に連続出演し続けているのは、まさに実力の高さの証明です。
しかもヴィンディッシュ嬢という精神病患者の役。エリザベートと対等に渡り合い、ひと場面を支配するかなりの難役です。
役者冥利に尽きるようなこの役を、一度は演じてみたいミュージカル役者は大勢いるでしょう。
そんな中で毎回毎回「ヴィンディッシュ嬢は彩花まり」と思わせるだけの実力、というわけです。
他にも、『るろうに剣心』『NINE』『モーツァルト!』『二都物語』などなど、人気作ばかりに出演されています。
「さすが」の一言ですね。
彩花まり:舞台やテレビの出演作は?
宝塚を退団後もずっと大作ミュージカルへの出演を続けている彩花まりさんですが、それ以外のお仕事もたくさんされていらっしゃいます。
やはり「歌える」ことは、退団後に最も大きな武器となります。
トップミュージカル俳優たちが勢揃いするミュージカルコンサート、ソロコンサート、NHKのミュージカルソングレッスン講座の講師など、本当に大活躍されています。
ご主人も、仕事に大忙しである妻への理解があるお方なのでしょうね。
今のところ、テレビドラマへの出演は特にご報告が無いように思います。
やはり彩花まりさんはミュージカルで最も輝く人だと思いますので、今後も大作にひっぱりだこなのでしょう。
「黄金期」である95期生もどんどん宝塚を卒業されていますので、女優同士としての共演の機会も増えていくでしょう。
今後も非常に楽しみです!
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