今回ご紹介するのは映像でも舞台でも大活躍の凰稀かなめ(おうき かなめ)さんです。
凰稀かなめさんは、元・宝塚宙組のトップスターです。「男役の申し子」と言っていいほどの美しいビジュアルの持ち主です。女優に転身した今も、本当におきれいでかっこいいですよね。
そんな凰稀かなめさんの本名や年齢、宝塚時代のエピソードをたくさんお伝えしていきます!
凰稀かなめさんの退団後~現在についてはこちらもどうぞ。
凰稀かなめ:現在は?結婚してる?性格は?舞台やテレビの出演作品は?
※分からない用語があれば【宝塚用語集】をご覧くださいね。
凰稀かなめの年齢は何歳?本名、身長、読み方が難しい芸名や愛称(あだ名)の由来は?
凰稀かなめさんの生年月日は1982年9月4日です。中学卒業時に宝塚を受験。一度で合格しています。
本名は池口梨花(いけぐち りか)さん。身長は173 cmです。スレンダーで男役には理想的な身長ですね。
凰稀かなめさんの芸名は難しく、一見「なんて読むのだろう…?」と思ってしまいますよね。
芸名の由来は、幻の鳥である鳳凰から、「幻の男役になりたい」ということで「凰」の字を、「稀」もそれと同じように「稀なる」という意味でつけられました。
そして「かなめ」という名前は、なんと「かなめ」と呼ばれる夢を見たから、という大変神秘的な理由です。
愛称(あだ名)はそのまま「りか」ですが、現役時代はGLAYのボーカル・TERUさんに似ていることから「テル」とも呼ばれていました。
ご本人は「テル」と呼ばれるより、「りか」と呼んでほしいとおっしゃってました。
ファンからは「かなめさん」と呼ばれていることが多いようですね。
仲良しの緒月遠麻(おづきとおま)さんは、名字の「池口」さんから「ぐっちゃん」と呼んでいました。
凰稀かなめは何期?同期は誰?人気の宝塚男役トップスター
凰稀かなめさんは、2000年3月に宝塚歌劇団に入団した86期生です。
同期には、元宙組トップ娘役の陽月 華(ひづき はな)さんがいらっしゃいます。各組の路線スターとして活躍された生徒さんは、こちらの皆さんです。
- 和 涼華(かず りょうか)
- 星条海斗(せいじょう かいと)
- 城咲あい(しろさき あい)
元・月組組長で、今は宝塚ホテル支配人の憧花ゆりの(とうか ゆりの)さんも同期ですね。
そして、なんといっても宙組スターの緒月遠麻(おづき とおま)さん!特に凰稀かなめさんと緒月遠麻さんとの縁は大変に深いものです。
タカラジェンヌはみんな愛称(あだ名)がありますが、凰稀かなめさんがテル、緒月さんがキタです。
二人合わせて「テルキタ」コンビ。「86期といえばテルキタ」というのはファンの間では有名でした。
お2人の詳しいエピソードは後ほど詳しくお伝えしていきます!
凰稀かなめの宝塚入団のきっかけは?
宝塚のファンだからタカラジェンヌを目指す人が多いなか、凰稀かなめさんの場合は、長くファン時代を過ごしていたというわけではないようです。
生まれついての美貌とスタイルのよさから、将来はモデルになろうかなと思っていたとも語っています。
中学生の時にテレビで天海祐希さんの退団時の様子を見た凰稀さん。それで宝塚歌劇団を知って興味がわき、初めて宝塚を観劇します。
その後、お父様の知人から受験スクールを紹介してもらい、一緒に見学に行きます。お母様からも「人として成長できる場所だから、宝塚を受験してみたら?」とすすめられたとか。
ご両親から同じタイミングで受験への話があがり、決意をしたそうな。
本当は受験スクールに見学に行った際に「自分は向いてないからやめる」と一旦断ったそうです。
しかし、お父様に「せっかく紹介してもらったのに!」と怒られたとか(笑)
お父様は、自慢の娘がタカラジェンヌになったらいいな、という夢を抱かれていたのかもしれませんね。
ちょうど同級生にその受験スクールに通おうとしている子がいたこともあり、「じゃあ、やってみようかな」と一緒に入ったという経緯だそうです。
気軽に始めた受験スクールですが、先生からも「本格的にやってみたら」と言われ、合格を見据えたレッスン漬けの日々に突入します。
凰稀かなめのトップスター就任はいつ?何組?
宝塚を目指した経緯のように、「自分はそんなに乗り気じゃなかったけど、人にすすめられたからそっちに進んでみた」という凰稀かなめさんの姿勢は意外ですよね。
でも、これが退団後まで凰稀かなめさんをお芝居の道に導いていく指針になっていきます。
凰稀かなめさんは、雪組→星組→宙組、とトップスターになるまでに多く組替えを経験しています。
そのつど、凰稀かなめさんはしなやかにその場その場で華を咲かせてきました。
星組では柚希 礼音(ゆずき れおん)さんの元で二番手をつとめます。後で書きますが、その時に稽古中の足のケガによる休演も体験します。
当時、雪組トップスターの水夏希さん率いるAQUA5(アクアファイブ)の活動もしていた凰稀さん。多忙すぎたのでしょうね。
美しすぎるビジュアルゆえに多くのファンの目を引き、「どこの組で誰を相手役に迎えてトップスターになるんだろう…」とみんなが見守っていました。
2年弱の星組時代を経て、2010年に苦労人で学年差もある宙組トップスターの大空祐飛さんの二番手として異動。2012年にトップスターに就任します。
最終的に、身長の高いスターが多い宙組に、長身の凰稀かなめさんがピタッとハマりました。
大空祐飛さんについてはこちらもご覧ください。
大空ゆうひ(おおぞらゆうひ)年齢は?宝塚何期?実家はお金持ち?相手役・野々すみ花との仲は?現在は?結婚してる?大空祐飛
凰稀かなめの相手役は誰?退団はいつ?
宙組トップスターとして凰稀かなめさんがトップ娘役に迎えたのは、いわゆる落下傘で花組から異動した実咲凛音(みさき りおん)さんでした。
実咲凜音(みさきりおん)結婚は?年齢や本名、宝塚何期?同期、相手役は誰?現在は舞台やドラマの他アクセサリーも!
若手の頃からなじみのある相手役にするトップスターも多いなか、お二人はほぼ「はじめまして」の状況。
私たちも職場などで初めての人と大きな仕事を任されれば、「どういう人なんだろう?」「やりづらい人じゃないといいな…」などと不安になりますよね。
どんな性格なのか、どういうお芝居をする人なのか何も分からない状態で、2人で組の人気を背負っていかなければいけません。
「はじめまして」に加えて、実咲凛音さんは当時まだ入団4年目でしたので、「凰稀さんに必死についていく」という様子でした。
きっと手探りの出発だったのではないでしょうか。
お2人のトップ時代に、写真集のインタビューで凰稀かなめさんが「私は本気で実咲を愛す」と、覚悟のようなことをおっしゃったのを覚えています。
凰稀かなめさんにとっては、とても課題の多いスタートだったことと想像します。
凰稀かなめさんの相手役は実咲凛音さんのみです。
凰稀かなめさんは、2015年『白夜の誓い/PHOENIX宝塚‼』で実咲さんに見送られて退団されました。
トップ就任期間は平均よりも少し短い2年半でした。
凰稀かなめはお嬢様?父親は?家族が有名?学歴は?
凰稀かなめさんといえば、お父様が大手ゼネコンの重役なのではないかという噂が出回っています。
実際、その大手ゼネコン重役の方も「末娘が宝塚歌劇団に入った」と明かしているらしく、その方のお名前も凰稀かなめさんの本名と一致します。
ご本人が認めたわけではありませんのであくまで「噂」ですが、割と信憑性のあるお話のような気がします。
他にも、「凰稀かなめさんのご実家はお金持ち」という噂を裏付けるものがあります。
凰稀かなめさんの出身中学校は、順心女子学園です。
現在は男女共学となり、「広尾学園」と校名も変わりましたが、順心女子学園の時代はいわゆる「お嬢様学校」です。
中学校から私立に通っていたというのは、やはり世間的に「家が裕福」「親が教育熱心」という印象ですよね。
家柄のいいお嬢さんが多いタカラジェンヌの出身校を見てみると、やはり中学校から私立に通っていた生徒さんが多くいらっしゃいます。
凰稀かなめさんのご実家が飛びぬけて「お金持ち」かどうかは分かりませんが、一般的な家庭に比べれば、やはり経済的に余裕のあるおうちだったのではないでしょうか。
凰稀かなめと緒月遠麻の同期萌え『テルキタ』
宝塚には「同期萌え」という言葉があります。
強い絆で結ばれた同期が、互いに助け合って笑い合って成長していく過程は、ファンにとってたまらなく嬉しいですよね。
劇団のほうもそれを分かってか、同じ組に同期スターをあえて2人以上置いて切磋琢磨させるというケースがあります。
凰稀かなめさんと緒月遠麻さんの「テルキタ」コンビも、まさに「切っても切れない」お2人でした。
スター候補として新人公演の主演にも抜擢されていた凰稀かなめさんと、「脇で支える」タイプの緒月遠麻さんは売り出し方が違いました。
2人は雪組で一緒に下級生時代を過ごし、絆を深めていきました。ショーでも一緒の場面に出たり、いわゆる「ニコイチ」で活躍。
お休みの日には2人で一緒にディズニーランドに行って、何に乗るでもなくベンチに座って1日ボーっと過ごした、なんてこともあったそうです(笑)
遊ぶ元気すらもう残ってないけど、せっかくの休みだからディズニーランドに行こう!ということになったのでしょうね。
夢の国でみんながはしゃいでいる中、2人だけ何もせずボーっとできるほど心を許しているという証拠ですよね。
おふたりの絆がどれほど強かったかを示す最強のエピソードが、緒月遠麻さんの宙組への組替えではないでしょうか。
凰稀かなめさんが宙組でトップスターに就任するというタイミングで、なんと緒月遠麻さんも宙組へ異動になったのです。
これにはファンもびっくり。
凰稀かなめと緒月遠麻の名コンビは退団も添い遂げ?
緒月遠麻さんの宙組への組替えは偶然でしょうか??
実は、トップスターには、ある程度の「人事権」というものがあります。
相手役を指名できる権利や、2番手を指名できる権利です。
劇団から「相手役、誰がいい?」と言われて「あの子がいい」と指名した、と明言している元トップさんも実際にいらっしゃいます。
とはいえ、劇団の事情など、そのときどきによって状況は違いますので、トップさんの誰もが人事権を行使できるわけではないと思いますが。
ご本人たちは口をそろえて「偶然」と言っていましたが、たぶん凰稀かなめさんが緒月遠麻さんを宙組に呼んだのだろうと見ていいと思います。
相手役の実咲凛音さんは凰稀かなめさんと組んだことがないということから、きっと劇団の決定だったように思います。
そこで人事権を行使できなかった分、自分のトップ就任と同時に緒月さんを召喚させてもらった、ということではないでしょうか。
それほど、凰稀かなめさんは緒月遠麻さんに絶大なる信頼を寄せていたということですよね。
舞台に関することも、精神的な支えとしても。
さらに、退団もお2人同時でした。
退団公演となった演目でもお2人の絆を描いた役どころでしたし、「凰稀かなめさんの相手役は緒月さん」と言われていたほどです(笑)
凰稀かなめと柚希礼音の深い絆も!『ちえてる』
凰稀かなめさんのもう一つの名コンビの相手として、元星組トップスターの柚希礼音(ゆずき れおん)さんも必ず名前が挙がります。
柚希礼音さんの愛称「ちえ」から、「ちえてる」という愛称で呼ばれていました。
さきほどお伝えした「トップスターの人事権」。
柚希礼音さんもその権利を使って、ご自身のトップ就任時に2番手スターとして凰稀かなめさんが欲しい、と指名したようです。
凰稀かなめさんはその時、雪組で思うように実力が伸びないことに悩んでいて、退団の意向を何度も劇団に伝えていたんだとか。
しかし、この美貌の人気スターを劇団が簡単に手放すとは思えません。
劇団から「考え直しなさい」と拒否され続け、それでもどうしても辞めたいという凰稀かなめさん。
凰稀かなめさんの気持ちに劇団もようやく折れたその時に、柚希礼音さんからお呼びがかかります。
自分の殻を破るチャンスになるかもしれない、と退団を白紙に戻し、星組に組替え。
柚希礼音さんも、相手役の夢咲ねね(ゆめさき ねね)さんもすばらしいスタイルの持ち主です。
柚希さん、夢咲さん、凰稀かなめさんという麗しい3人は「ゴールデントリオ」と呼ばれ、新生星組は大人気となります。
凰稀かなめと大空祐飛の絆:宙組への異動
また、柚希礼音さんも凰稀かなめさんのことをとても大切にしてくれたそうです。
お稽古中に凰稀かなめさんが足を骨折をしてしまったときには、なんとお姫様抱っこをして医務室に運んでくれたとか!
まるで少女漫画のようですよね!
一般的には、怪我人を運ぶときはおんぶのような気がしますが(笑)
さすが、おんぶよりお姫様抱っこに慣れた男役さんならではという感じがします。
柚希礼音さんのお披露目公演を休んでなるものか!と思った凰稀かなめさんは、本来の治療期間を大幅に早めて半ば強硬に出演します。
柚希さんという素晴らしいトップスターのもとで充実した時を過ごすことができ、このまま星組で……と思っていた矢先、今度は宙組に異動という事態に。
これには、せっかく凰稀かなめさんを召喚した柚希礼音さんも反発。
劇団に「困る」と直談判したほどだったそうです。
凰稀かなめさんもようやく「星組でタカラジェンヌ人生を全うする」と決意したところでした。
「トップになれなくてもいいから星組にいさせてほしい」とまで主張したそうですが、劇団は聞き入れてくれませんでした。
しかし、宙組でも大空祐飛(おおぞら ゆうひ)さんという素晴らしいトップスターとの出会いが待っていました。
大空祐飛さんのもとでたくさんのことを学び、大輪の花を咲かせることとなりました。
凰稀かなめ(おうきかなめ)さんの現在、魅力、性格、宙組時代と退団後、結婚についてはこちらもご覧くださいね。
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