感想:月城かなと(つきしろかなと)ファーストコンサート・デジャヴ@KAAT 神奈川芸術劇場11/30夜アフタートーク付き1st Concert『de ja Vu』れいこコン

月城かなとファーストコンサート。2024/11/30(土)16時半公演。この日は、作・演出・振付の港ゆりか先生とのアフタートーク付♪いそいそと行ってまいりましたよ。

この日はライブ配信もありました。

月城かなとさん(以下:れいこさん)の進化した美しさとエンタテイメント、そしてファンへの心遣いにメロメロでした。

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感想:月城かなとファーストコンサート・デジャヴ:美しさが発光

れいこさんは2024年7月に退団。ファンの前に姿を表すのは、退団直後のお茶会(ファンミーティング)があって以来のこと。開演前の客席もなんとなく緊張感が漂っています。さすが、れいこファンの方も上品で理知的な方が多い感じ。

公演Tシャツは黒と白の2色展開。正面にアップリケ風に四角く緑系のタータンチェックがプリントされていて街着にできそう!とってもセンスの良いものでした。

最初からペンライト点灯あり。シャンパングラスをかたどったペンライトを控え目にふりふり。

バンドのリズムが刻まれ、テンションがあがったところでバーン!とマントを翻して舞台の高いところにれいこさん登場!美しい!ショートボブぐらいに伸びた髪をぐぐっとオールバックに固めて。

きゃーーーーーーーー!と歓声があがりつつ、ちょっと安心した客席。

いや、こんなに長いマントが似合う女の人いませんて。

デジャヴというタイトルが示す通り、どこかでみたことのある、そう、タカラジェンヌ時代いのれいこさんの雰囲気をまとっての登場でした。

こういうところが、優しさだと思うですよね。最初どんなれいこさんが出てくるのかドキドキしているファンに、見覚えのある姿でソフトランディング。

男役じゃないけどボーイッシュで、女性らしいやわらかさもあって、ヘアメイクアーティストがついているので、また今までと違った美しさです。

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感想:月城かなとファーストコンサート・デジャヴ

すみません、洋楽にうといのでセトリとかよくわからないのですが、1曲歌ってご挨拶。
皆様にお会い出来てとても嬉しいです!と思わず「私も―!」と叫びそうになりました。

舞台センターは2段になっていて、正面に舞台裏に引っ込む額縁風というか劇場風のセット、脇にも非常階段みたいな螺旋階段があって、舞台下手にはバーのカウンターとハイチェア、コンサートのテーマはニューヨークということです。

おしゃれですねー。

ということで2024年初めにニューヨークを旅した時の写真を「一緒に共有しましょう」と、たくさん見せてくれました。一番たくさん撮ったのはセントラルパークのリス。

私は途中から写真そのものよりも、夢中で写真を撮っているれいこさんの姿を想像してニマニマしてしまいました。

その間にれいこさんはバーカウンターに座って水分補給。

会場のみんながもっているペンライトで乾杯!(持ってない人は(^^)vサインでOK)その時はれいこさんはシャンパングラスにはいったお水が運ばれ、オシャレな演出。

なにしろ休憩なしの95分です。

体力温存のためにいろいろ工夫されているのねと思いました。私は95分って宝塚95期とかけているのかな?なんて勝手に胸アツになっておりました。

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感想:月城かなとファーストコンサート・デジャヴ:お衣装も歌声も変幻自在

次は赤いフリフリのテールコート風のジャケットに、宝塚版エリザのトートみたいな白いブラウスに白いワイドパンツ。靴はピンヒール。

さわやかに1曲歌ったあとに急に崩れた感じで『アウトローブルース』歌ったり、ワイドパンツを膝までたくし上げてふくらはぎを見せたり(ドキッ!

お衣装もこの後、紫色のロングコート風、ちょっと肌見せしたシースルーのフェミニンなブラウス、ラストは公演Tシャツのタータンチェック合わせたカジュアルスタイルとか、どれも素敵(#^^#)

基本的にはボトムスはパンツで肌の露出度は押さえてました。ちょっとホッとするファン目線。

芝居巧者の月組でさまざまな役を演じていたけど、女役はやってないし女っぽいれいこさんを見るのは私は初めてです。

歌は男役っぽい低い声からきれいな裏声まで出ていて、基礎からちゃんとボイストレーニングを積んだんだろうなと想像できる仕上がりでした。

衣装が変わり何曲も歌い、振付はダンスアンサンブルとともに複雑なフォーメーションで
……と見ている方も息つく暇がありません。

まあ、そんな感じで目まぐるしく展開するので、れいこさんが舞台上にいない時間も多いのですが、その不在を感じさせない充実のボーカルとダンスアンサンブルのレベルの高さ!

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感想:月城かなとファーストコンサート・デジャヴ:ダンスアンサンブルのレベルの高さにびっくり

ボーカルが湊陽奈さんと馬場亮成さん。このお二人ダンスも上手い。
湊陽奈さんは姉御肌。パンチの効いた声が本当に魅力的。

そして馬場さんは大学時代に吹奏楽部にいたらしくトランペットも上手い。バンドメンバーと一緒に演奏し、時々ソロも吹いていました。

ダンスアンサンブルの方々は、出身はそれぞれ。バレエの人もいてバラエティ豊かなダンスナンバーを見せてくれました。

終盤でれいこさんが客席降りしている時は、アンサンブルが舞台を占有してそれぞれお得意のダンスを披露しあったりして大盛り上がり。

きっと、港ゆりか先生の演出ならば!と集まった凄腕たちなんでしょうね。この方々だけで極上のエンターテイメントが成立してしまうようなクオリティなのです。

その中にあって現役時代はあまり踊らないといわれていたれいこさん。
ダンスのレッスンも相当やった映像でお稽古風景が流れていましたが、ひたむきにお稽古するれいこさんの美しいこと。

このメンバーの中で真ん中に立つというのはプレッシャーも大きかったと思います。とはいえ、れいこさんもずっと数年にわたり組の頂点にいた人ですから、やはり半端ないオーラなのです。

世の中には才能のある人がこんなにもたくさんいるんだなーと改めて感じさせてくれた、れいこさんに感謝です。

宝塚や大作ミュージカルだけでなく、もっといろいろなエンタメを見ていきたいと思いました。

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感想:月城かなとファーストコンサート・デジャヴ:「みんなが」「みんなで」トークタイム

初めの観客の緊張もほぐれ場が盛り上がってきました。途中で、メンバー紹介とトークタイム。ふたことめには「みんなが」「みんなで」というれいこさん。

会場も舞台もみんなが楽しんでいるところを見ているのが、本当に楽しくてうれしいとのこと(#^^#)

お客さんからの質問に答えるコーナーでは、当日指名らしきインタビュアーはケンティさん(いのうえけんいちさん?だったかな)。

質問内容は、朝活したいけど早起きできない人に喝を入れて下さいという人に「猫を飼うこと」と回答。猫ちゃんと幸せな生活が想像できます。

投げキッスのリクエストには、無茶ぶりでラッチマンになり切って。厳しい口調で「あなたは私の投げキッス、見たいんですか見たくないんですか?」と言ったと思うと熱い投げキッス。

ひゃぁー私その瞬間の記憶がございません!質問は3つあったはずですが、2つ目の質問を忘れてしまいました……。

カーテンコールはバンドメンバーも全員舞台に出てきて、みんなで手をつないでご挨拶。
誰ひとりとして欠けてはこの舞台が成り立たなかったというれいこさん。

気持ちのこもったご挨拶でした。

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感想:月城かなとファーストコンサート・デジャヴ:アフタートークショーは港ゆりか先生

準備が整うまで、ステージセットを撮影してもいいということでした。ステージ上部のスクリーンには、れいこさんの字で「また会う日まで💓月城かなと」と。はぁ~。どこまでもファン思いのお方。

そうそう、劇場ロビーにも、サイン入りのパネルがあって撮影自由でした。ちなみにファンクラブのQRコード入り(#^^#)

さてさて、いよいよアフタートークショーでした。れいこさんは最後の出番のタータンチェックのお衣装で登場。港ゆりか先生はインタビュアーというテイなのか手にはファイル、黒い太いフレームの眼鏡でした。

港ゆりか先生は舞浜公演『Rain on Neptune』や『フリューゲル -君がくれた翼-』の振付を担当。れいこさんも是非にとお願いしたそうです。

アフタートークショーの翌日はもう千穐楽。

この公演は、大坂神奈川で5回ずつ、全部で10回なのであっという間に終わってしまうのが本当に寂しそうです。

全身全霊すべてを注ぎ込んだというれいこさん。みんなでやるお稽古もとても楽しかったとのこと。

やはりここでも「みんな」がキーワードでした。ゆりか先生とのトークもリラックスした雰囲気でとても楽しそう。

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感想:月城かなとファーストコンサート・デジャヴ:アフタートークショーは港ゆりか先生と才能とお人柄が共鳴

でも、流石のれいこさんもお稽古では緊張して右手と右足が両手に出るナンバ歩きになっていたことがあったとばくろされたり笑

ショーの冒頭のマントをひるがえした瞬間に、れいこさんから「月城かなと」の表情にきり変わって、後ろで見ていたゆりか先生は思わず「きゃぁ!」と声を上げてしまい、それがれいこさんにも聞こえていたそうです笑

リラックスの中にも深いお話がいろいろ飛び出しました。ゆりか先生の言葉の選び方とか世界観とか広くて深いと感じました。

この公演はいろんな場面が詰め込まれているので、歌と振付とお衣装とそれぞれにどんな意味があるのかを、れいこさんはすごく考えたそうです。

ゆりか先生にとってれいこさんは水を感じさせるそう。『Rain on Neptune』の世界観とも通じますね。

宝塚時代の曲も3曲入っていましたが、当時とはまた違う歌い方、気持ちの入れ方だったとのこと。

新しい自分に出会えて未来が開けた一方で、宝塚時代のファンの人たちの気持ちがやっぱり心配だったよう。

お客さんに向けての言葉をうながされて、

「みなさん変わっていく私について行かなきゃ、受け入れなきゃって思っていらっしゃるかと思いますが、大丈夫、すぐソコ(宝塚時代)には戻れるんです。」と、ソコの手振り付きで切り出されました。

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感想:月城かなとファーストコンサート・デジャヴ:アフタートークショー宝塚でつちかったカッコイイは変わらない

「15年間いた宝塚は私の中に確かにありますから、カッコイイは変わりません!」と力強く言ってから、場内がちょっと微妙な雰囲気に笑

れいこさんも気づいて「あ!」ととても恥ずかしそうに。

いやいや、わかりますってば。自画自賛でカッコイイといってるわけではなく、長年磨いてきたカッコイイ方面の芸風ですよね。いや、じっさいカッコイイですが。

れいこさん自身は、「面白くて可愛くてちょっとカッコイイ女の人」を目指しているそうです。もう十分体現できている気がしますが、さらにこれを磨いていくのでしょうか。

れいこさん自身は、「面白くて可愛くてちょっとカッコイイ女の人」を目指しているそうです。もう十分体現できている気がしますが、さらにこれを磨いていくのでしょうか。

前方席には感極まって泣いている方々も多かったみたいで、どうしたの!?と心配そうでしたが、ゆりか先生が「幸せの涙では?」というと「そうか!じゃ、いいか(^・^)」と笑顔で納得。

「時間はゆっくりかもしれませんが待っていてください」と。それってエンターテイメントの世界でこれからも生きていってくれるってことですよね!ゆっくりでOK!楽しみに待ってまーす。

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