ムーランルージュ【感想】望海風斗&甲斐翔真&伊礼彼方:ムーラン・ルージュ帝劇ミュージカルのぞみふうと・かいしょうま・いれいかなた

開幕から1か月、やっとムーラン・ルージュを観てきました。観劇は2023年7月25日マチネ。超暑い日でしたー。ざっくりと感想と覚え書きです。

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ムーランルージュ【感想】開幕前から興奮

既に公演からいろいろと情報を仕入れていたので、ロビーの雰囲気を味わうため早めに劇場へ。劇場前から写真を撮るお客さんで一杯。胸が高鳴りますねー。
私もさっそく何枚か撮りました。

一歩ロビーへ足を踏み入れると、うわぁ赤い~!いつもの四角四面な帝国劇場とは思えない雰囲気。テンション上がる!

とりあえずは客席に行くと、ここも、うわぁうわ~。赤く光ってるし、青い象はいるし、赤い風車(Moulin Rouge)ぐるぐるまわってるし、思わず立ち止まっちゃう。

光の洪水の中でしばしうっとり、そして写真とりまくりました。
これぞショービジネスって感じ。

私が取った席は一階後方のA席14500円。たっかーい!だけのことはあるな。

見ず知らずの観客のみなさんと同じようにうっとりできるって楽しいですよねー。

もう一度ロビーに出て、キャスト一覧を撮影する長い行列の脇からパチリ。いいの、ここはきれいに正面からじゃなくて。

「出演者が出るまで写真撮影OK」というので、席でおとなしく待ちますー。

舞台上には妖しく着飾った踊り子さんや芸人が少しずつ出てきて、色っぽく踊ったりポーズとったり、珍しい動物でも見るように客席を無遠慮に眺めまわしたり。

まるで、あちら(=キャバレー)で繰り広げられている世界を除き見ている気分。ドキドキしてしまいます。

帝劇の舞台の奥行きとか天井の高さがよくいかされてる劇場の内部だけど、一幅の絵のようにも見える。

これでどんどんミュージカルの世界に入り込んでいく仕組みなのね。よくできてるなぁ。後ろのご婦人達は気づかずおしゃべりに夢中だったみたいだけど(こほん)

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ムーランルージュ【感想】望海風斗(のぞみふうと)サティーン

さてさてお目当ては望海風斗(のぞみふうと)さん。われらが宝塚89期ですよ。

幕が開いてからもすぐ登場しない。観客もさんざんじらされます。別のパフォーマンスが続き、場が温まり、期待も高まっていきます。

いよいよミューズ登場!と、ゴンドラ(ブランコ)にのってサティーンが!、さすがムーラン・ルージュのスター!キラキラ!かっこいい!すてきー!

望海風斗さんは宝塚入団したばかりの超若手の頃から見ているので、私は「ついに、ここまで来たなー。」と感慨にふけっておりました。

歌う歌う、踊る踊る。ちょっと痩せすぎ?病気の役だからいいのか(違

身体を売らされて貧しく育ったサティーンは、努力に努力を重ねてムーラン・ルージュの花形スターの座を射止め、座長とは同志のような絆で結ばれ、できるだけ力になりたい。

仲間とこの居場所を守るために、お金持ちの侯爵デュークの愛人になることを承諾します。ちょっといつでも真面目過ぎるかな、とは思いました。

酸いも甘いも嚙み分けたキャバレーの踊り子という雰囲気はあんまりない。

でも、苦悩する役なら望海風斗さんにお任せ。クリスチャンとの純愛と義理のはざまで苦悩するサティーンに泣けて泣けて。

病気のことは周囲にわかるほどどんどん弱っていくサティーン。周囲に忠告されてもデュークに脅されても、この愛を貫き通したい。クリスチャンを世に出したい。

望海風斗さんは宝塚在団中からいつも公演期間の終盤に向けてどんどん良くなっていく人だったので、大千穐楽までさらに進化すると思います。

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ムーランルージュ【感想】甲斐 翔真(かい しょうま)クリスチャン

クリスチャン役は甲斐 翔真(かい しょうま)さん。私はお初でした。
仮面ライダーエグゼイドのパラドがデビューなんですね。1997年生まれ。お若い。

上手さ大絶賛の井上芳雄(いのうえよしお)さんとダブルキャストというのは、プレッシャーもあるでしょうねー。

甲斐 翔真さんは、のびやかでストレートな舞台姿が魅力。フレッシュなクリスチャンで合ってますね。

ときどきお歌が「あれ?」と思うこともあったけど、場数を踏んでこれからどんどん上達していくんでしょうね。

うぶでちょっとのんきで、純愛一直線で、「男ってバカ」と思わせるあさはかさ。

アメリカの田舎からフランスに渡り、モンマルトルの丘で、出会ったロートレック(上川一哉)とサンティアゴ(中井智彦)とのからみも楽しい。

サティーン役の望海風斗さんとの組み合わせは、お姉ちゃんと弟みたいに見えるけど、これがまた純愛ぽくて、いい。サティーンにとっては、間違いなく最後の恋。というのが際立ちます。

下心で近づいたサティーンに一目ぼれ、好き好き好きっていう気持ちから、苛立ち、混乱を経て、サティーンを困らせ、やがて大きな愛に気づいていく。

きっとこの恋を糧にいい作曲家になっていくと思わせる伸びしろ一杯のクリスチャンでした。

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ムーランルージュ【感想】伊礼彼方(いれいかなた)デューク

侯爵デュークは伊礼彼方(いれいかなた)さん。1982年生まれなので実年齢でも大人。金も名誉もクリスチャンが持っていないものをすべて持っている。

サティーンもろともムーランルージュを支配しようとする、鼻持ちならない嫌な奴だけど悪気があるわけじゃない。

そういう階級の人間だから、相容れないというのが伝わってくる。

伊礼彼方さんはお顔もスタイルも良く、ザ・ミュージカルスター!上手いし、はったりも含めて私は好きな俳優さんです。

そういえば、私が見た回は2幕でセレブの人たちの影絵が出てくるときに、その前に降りているはずの影絵を映し出す幕が何かに引っ掛かっちゃったんですね。

そのおかげで5分間ほど中断。

舞台が再開すると、セレブの人たちにまじってデュークとサティーンの待ち合わせ場面。

デュークは「ずいぶん待たせたね」とアドリブ飛ばしてました。

フィナーレのカンカンで、楽しそうな笑顔でカンパニーと仲良くおどる姿を観てホッとしました(^_-)-☆

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ムーランルージュ【感想】ズキュンと来たセリフとはてな

座長ジドラーは松村雄基さんでした。熱血青年ドラマ俳優が今はこういう立場なんですね。
時は過ぎゆく。

クリスチャンの音楽を世に生み出すために、最後の舞台に向かうサティーン。

楽屋でジドラーに向かって「あたしのお葬式の時は、うんと下品な歌うたってね」と笑顔を見せる場面は、心を撃ち抜かれました。ジドラーも「ああ、歌ってやる!」

わたくし的には一番ズキュンときたセリフ。なんてカッコい二人の関係。

それにしても、お話的にちょっと納得いかないのは、デュークはなぜサティーンを愛人にしたかったのか。

ムーラン・ルージュの花形スターとはいえ、「最後のチャンス」と念押しされるようなぴちぴちじゃない年齢というのは伝わってくる。

しかも、ムーラン・ルージュの花形スターを愛人にして鼻高々になりたいのでもなく、引退させて邸宅に囲おうとしているし。自分にふさわしい上流婦人に仕立てたがってるし。

そんなことしたらサティーンは輝きを失ってしまうと思うんだけどなー。

平原綾香さんの方はチケット取らなかったのですが、興味がわいてきました。

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