今回は女優の彩輝なお（あやき なお）さんをご紹介します。
彩輝なおさんは元宝塚歌劇団トップスター。彩輝直（あやきなお）という芸名で大活躍し、今もたくさんの舞台で活躍を続けています。
妹も元宝塚の男役スターで、「姉妹ジェンヌ」として宝塚時代は大きな話題となりました。
同時期に宝塚歌劇団に在団する姉妹は少なくありませんが、2人共がスターとして活躍できるケースはかなり珍しいです。
彩輝なおさん姉妹はまさにその「珍しいケース」。「姉妹ジェンヌ」の話題や宝塚時代のいろいろなエピソードをご紹介していきます。
彩輝なお：結婚は？実家は？妹は彩那音！
彩輝なおさんの妹は元雪組スターの彩那 音（あやな おと）さんです。
彩那さんはトップスターにはなりませんでしたが、雪組で注目男役スターの一人として大活躍されていました。
共演の機会も多く、話題の姉妹ジェンヌでした。
クールビューティーの彩輝なおさんと、かわいらしく華やかな雰囲気の彩那音さん。お2人それぞれに全く個性の違う魅力を持たれていたのがまた素敵でした。
彩輝なおさんはその美貌が大きな魅力の一つでもあるので、退団後のご結婚が気になるところです。
妹の彩那 音さんはすでに結婚されてお子さんもいらっしゃいますが、彩輝なおさんは独身です。
退団後も積極的に舞台出演をされていますので、まだ「仕事第一」なのかもしれないですね。
もうひとつ気になるのは、姉妹でタカラジェンヌを輩出したご実家のこと。
彩輝なおさんのご実家は釣具店だそうで、彩輝なおさんは4姉妹の長女です。
幼少期はお店をお手伝いしたこともあったそうですよ！
ちなみに彩那さんは4姉妹の末娘です。
宝塚専門チャンネルでは2人で対談もされていて、とても羨ましい仲良し美人姉妹です。
彩輝なお：年齢、本名、身長、芸名や愛称（あだ名）の由来は？何期？同期は誰？
彩輝なおさんの本名は矢野小恵子（やの さえこ）さんで、愛称はそのまま「さえちゃん」です。
生年月日は1971年1月7日、身長は169センチです。
彩輝なおさんは宝塚歌劇団76期生で、1990年『ベルサイユのばら』が初舞台です。
76期生のスターはこんな面々が揃っています。
- 純名里沙（じゅんな りさ）／元花組トップ娘役
- 風花 舞（かざはな まい）／元月組トップ娘役
- 月影 瞳（つきかげ ひとみ）／元雪組トップ娘役
- 星奈優里（ほしな ゆり）／元星組トップ娘役
- 樹里咲穂（じゅり さきほ）／元専科スター
- 寿つかさ（ことぶき つかさ）／宙組組長
- 高翔みずき（たかしょう みずき）／専科男役
いまも現役で活躍している生徒さんがいて頼もしいですね！
しかし寿つかささんがついに退団されたので、76期生は高翔さんのみになってしまいます。
そしてご覧の通り、4名もの娘役トップを輩出している「娘役の宝庫」の学年です。綺麗に4組でそれぞれトップ娘役に就任していますね！
76期はダンサーが多い期、という印象です。
彩輝なお：なぜトップに？ダンス・歌唱力・芝居の実力は？東京女子医大の「おばさま」とは！？
彩輝なおさんがそろそろトップスターに手が届くころ、宝塚では通称「新専科制度」と呼ばれる大変革がありました。
彩輝なおさん同様、将来有望な各組の2番手・3番手スターが専科に異動し、ふるいにかけられたような過酷な人事制度でした。
トップへの道を諦めて退団を選んだ2番手・3番手もいた中、彩輝なおさんは古巣の月組にカムバック。故郷に錦をかざり、見事トップスターとなりました。
月組トップスターとしては1年という短い期間ではありましたが、大作『エリザベート』で退団、有終の美を飾りました。
彩輝なおさんのダンス・歌唱力・芝居の実力は、というと、ずばぬけて何かがうまいというタイプではなかったように思います。
シンガーでもなく、ダンサーでもなく、役者でもなく、ずばぬけたビジュアルが強みでした。彩輝なおさんの何とも言えないミステリアスでクールな美貌と佇まいは、唯一無二。
近年話題になった東京女子医大の女性理事長も、その美しさの虜になったファンの一人でしょう。彩輝なおさんに多大な支援をしていたことで、少し世間を騒がせました。
宝塚には他の芸能と同じように金銭的援助をするタニマチがつく場合があります。企業が公式にスポンサー契約を結ぶのとは別で、私的なファンがサポートします。
このタニマチを宝塚では「おばさま」と呼ぶのですね。スターにおばさまがつくのは当たり前です。ただ、お金の出どころがプライベートなものなら問題なかったのですが……(^^;)
彩輝なお：相手役は誰？？
彩輝なおさんは2004年の全国ツアー『ジャワの踊り子』が月組トップスターとしての最初の作品でした。
相手役は、前任トップスターの紫吹 淳（しぶき じゅん）さんの相手役だった映美くらら（えみ くらら）さんが続投しました。
しかし、映美さんは次の大劇場公演で退団され、彩輝なおさんの次の相手役は…？と思っていたら。
なんと、退団するまで「相手役不在」のトップスターのままでした。
劇団は彩輝なおさんの退団の意向を既に聞いていたでしょうし、次期に控えている瀬奈じゅんさんの新トップコンビでの新生月組をスタートさせるつもりだったのでしょう。
退団公演1作のために新しい相手役を、というのは難しかったのだろうと思います。
娘役トップというのはこのようにトップスターの去就を中心に決まっていくものなので、「運とタイミング」にかなり左右されますね……（遠い目。
彩輝なお：人気の理由は？代表作は？彩風咲奈との縁！
彩輝なおさんの人気の理由は、先ほどお伝えしたようにやはりその美しさでした。
もちろんタカラジェンヌは全員が美しいのですが、その中でも群を抜いた美しさと個性がありました。
余談ですが、新専科時代にオスカル役とアンドレ役で出演した宙組「ベルサイユのばら2001」は、雪組トップスターの彩風咲奈さんの運命を決定づけます。
彩風咲奈さんは、小学生のときこの作品をNHKテレビで見て、オスカル役の彩輝なおさんにひとめぼれ。宝塚を本格的に目指すきっかけになったそうです。
その独特な妖しい美しさゆえ、退団公演で『エリザベート』という超人気作に恵まれたと言っていいのではないでしょうか。これはもう代表作と言えるでしょう。
トップ娘役不在での退団公演となった『エリザベート』では、エリザベート役を2番手スターの瀬奈じゅん（せな じゅん）さんが務めました。
ゆえに、瀬奈さんは「私がさえちゃんの最後の相手役」と自称しています(笑)
瀬奈さんは割とキザなスタイルの男役だったので、過去に女役経験はほとんどありません。なのに、いきなり大役のエリザベートを演じることになりました。
当然ご本人がいちばん仰天したでしょうが、彩輝なおさんもそんな瀬奈さんと二人三脚で作品を作り上げていかれました。
フィナーレナンバーでのデュエットダンスももちろん男女として踊ります。
彩輝なおさんと瀬奈さんは身長がほとんど一緒。しかもスレンダーな彩輝なおさんに対して、瀬奈さんはがっしりしています。
そんな二人がリフトも入れたデュエットダンスを披露したのには驚きました！瀬奈さんが彩輝なおさんをリフトするならそれほど驚かないのですが……。
2人で相当な特訓をされたのでしょうね。
彩輝なお：天海祐希との絆！元月組トップ同士のエピソード
彩輝なおさんといえば、入団2年目でいきなり新人公演で2番手役に大抜擢された、という伝説をお持ちです。
しかも作品は『ベルサイユのばら』！
さらにさらに、当時大人気だった涼風真世（すずかぜ まよ）さん＆天海祐希（あまみ ゆうき）さんがオスカル＆アンドレ。
チケットがプレミア化している『ベルサイユのばら』で、彩輝なおさんは天海祐希さんが演じていたアンドレ役を演じました。
天海祐希さんも入団してすぐに新人公演で主演に大抜擢され、大変苦労された人です。
まだ舞台経験もほとんどない彩輝なおさんが大抜擢を受けてしまった動揺も、きっと天海さんはフォローされたことでしょう。
また、彩輝なおさんは天海祐希さんに憧れて宝塚受験を決意しています。
大ファンだった人から直接指導を受けられる喜びと共に、ド緊張するファン心理も想像できますね(#^.^#)
今では元月組トップスター同士。私生活でもジムや買い物などで、ほとんど毎日会っているほど仲がよいそうです。
今では彩輝なおさんに天海さんが頼り切って、健康の話で盛り上がっているとか（出典：よんチャンTV）
彩輝なおの現在の活躍は？事務所はどこ？舞台やテレビの出演作は？
1年間という短い間でしたが、最後にトートという素晴らしい役に巡り会え、清々しい表情で大階段を降りた彩輝なおさん。
2005年5月に退団をして、同年の8月にはもう舞台に立たれていました。
しかもブロードウェイミュージカル『プロデューサーズ』のヒロイン！
男くさい男役ではなかったので、いわゆる性転換にそれほど時間はかからなかったようですね。
その後もストレートプレイを中心に、ほとんど休みなく舞台に立ち続けています。
有名ミュージカル『アニー』にも定期的に出演をされています。
所属プロダクションは、宝塚OGには珍しい太田プロです。
大勢の芸能人が所属している大手事務所なので、テレビドラマのオファーもたまに受けているようですね。
退団した2005年には、なんとカシオのデジカメのCMに登場してファンを驚かせました。
男役と女役の扮装をしていて、相変わらずの美しさにファンは大喜びでした。
他にも、花王の歯磨き剤『ピュオーラ』のCMにも出演されていて、トップスターといえども地上波で流れるCMに出演したOGはかなり珍しいと言えますね。
事務所も大手ですし、きっと今後も舞台に映像に、まだまだご活躍をされていくことでしょう。
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