ストレートプレイ、朗読劇、音楽劇、ダンス公演、とかなり幅広い分野で活躍されている、緒月遠麻(おづき とおま)さん。「とうま」ではなく「とおま」です(^_-)-☆
「元男役」というのは誰が見ても分かるほどに、今もとてもかっこいいですよね。
宝塚時代も独特の存在感を放ち、お芝居も歌もダンスもトップクラスの実力をお持ちでした。
また、普段の緒月遠麻さんも非常に独特な個性をお持ちの人です。
緒月遠麻さんは一体どのような男役さんだったのか、どのような個性をお持ちなのか、ちょっと深掘りしてみましょう!
緒月遠麻は結婚している?何期?同期は誰?年齢、本名、身長、愛称(あだ名)「きたろう」の由来は?
緒月遠麻さんは2000年入団の宝塚歌劇団86期生になります。
同期の結婚式にはよく登場しますが、2023年現在未婚のようです。
同期生の中でトップになったのはお2人。
- 凰稀かなめ(おうき かなめ)さん/元宙組トップスター
- 陽月 華(ひづき はな)さん/元宙組トップ娘役
他には、元専科の星条海斗(せいじょう かいと)さん、元月組組長で現在は宝塚ホテル支配人をされている憧花ゆりの(とうか ゆりの)さんなどがいらっしゃいます。
緒月遠麻さんの生年月日は、1979年12月3日です。
身長は174センチですので、男役さんの中でも大きいほうに入ります。
今でも舞台共演者と並ぶと「緒月さんがいちばん大きい!」ということがよくあります。
本名は喜多浩子(きた ひろこ)さん。愛称である「キタさん」「きたろう」は苗字そのままなんですね(笑)
緒月遠麻さんは、緒月さんよりだいぶ上級生の元雪組トップスター水 夏希(みず なつき)さんまでも「キタさん」と呼ぶことがあります。なぜでしょうね(笑)
でも、なんとなくご本人の飄々としながらも面白い雰囲気が、弥次さん喜多さんを彷彿とさせるのでピッタリの愛称です!
緒月遠麻という芸名の由来や、宝塚に入ったきっかけは?
緒月遠麻という芸名の由来は、元星組トップスターの湖月わたる(こづき わたる)さんに憧れていて、響きが似ている名前にしたかったんだとか。
確かに緒月遠麻さんと湖月さんは体格もよく似ていますし、舞台で発する強いオーラもよく似ています。
「遠麻」は、宝塚音楽学校時代に同期生から「機関車トーマスに似ている」と言われたことがきっかけで「トーマ」にしようと思い、好きな漢字を選んだそうです。
すごい由来ですね(笑)
タカラジェンヌにとって芸名は多くの夢と希望を託すものですので、姓名判断や字画などを一生懸命調べるのが一般的です。
しかし、緒月遠麻さんはそんな気軽な感じで芸名を考えてしまいます(笑)
もう既に緒月遠麻さんの面白さが伝わるのではないでしょうか(#^.^#)
宝塚を受験したきっかけは、天海祐希(あまみ ゆうき)さんのショー『ミリオン・ドリームス』のビデオを見てファンになったことから。
ラストチャンスである高校3年生の時に二度目の受験で見事合格となります。
ちなみに、宝塚100周年の記念行事のときに古巣に帰ってきた天海さんを見て、緒月遠麻さんのテンションがマックスに。
思い切って声をかけて一緒に写真を撮ってもらったそうです。
緒月遠麻・凰稀かなめの【テルキタコンビ】って何?
緒月遠麻さんを語る上で絶対にはずせない人、それは凰稀かなめさんです。
先ほどもお伝えしましたが、2人は同期生。緒月遠麻さんは高卒時に合格、凰稀かなめさんは中卒時に一発合格なので、4学年の差があります。
入団時に2人とも雪組に配属になり、いわゆる「シンメ」(2人セット)で切磋琢磨する関係が長く続きました。
身長は同じくらい、しかし美貌の凰稀さんと骨太なイメージの緒月遠麻さんはまったく違った魅力がありました。
2人は決してバチバチした関係ではなく、緒月遠麻さんは凰稀さんのことを「最初からとても波長が合った」と言っています。
お休みの日には2人でディズニーランドやカフェに出かけて、何をするでもなく、何を話すでもなくひたすらボーっとしていたそうです(笑)
どちらかの家でよく一緒に料理を作って食べていたとか、ホラー映画を二人で観に行ったとか、お茶会などでもお互いの名前が出てくることはしょっちゅうでした。
ファンから見える二人は、凰稀さんが年上の緒月遠麻さんに甘え、包容力で受け止めていた感じです。お2人の愛称を合わせた【テルキタ】なんていう言葉も生まれました。
緒月遠麻・凰稀かなめ【テルキタコンビ】胸アツエピソード?相手役?
そんな切っても切れない2人の仲を最もよく示すものが、同時組替え、同時退団です。
凰稀かなめさんは星組2番手スターとなるべく、2009年に雪組を離れます。
ついにテルキタコンビも解散か……とファンは落胆しましたが!
2年半という短い星組時代を経て凰稀さんが宙組に組替えし、トップスターとなることが発表されます。
すると、なんと全く同じタイミングで緒月遠麻さんも雪組から宙組へ組替えとなります。
またもや宙組で出会った2人。
トーク番組などで「また一緒の組になるなんて、こんな偶然もあるんだねー」などと言い合っていましたが、この人事が偶然ではないのは明らかですよね( ´艸`)
トップスターとなった凰稀さんのそばで緒月遠麻さんが支えるという、胸アツすぎる布陣となりました。
さらに、退団も同時でした。
凰稀さんには実咲凛音さんというれっきとしたトップ娘役がいましたが、ファンは冗談半分に「相手役はキタさんだもんね」と、テルキタをほほえましく見ていました。
緒月遠麻さんは、宙組でも独自の魅力を発揮。おおらかな包容力と確かな実力で人気を博します。
まさにお互いなくして宝塚時代は語れない、深い絆のテルキタというわけです。
緒月遠麻の宝塚時代の代表作は?ティボルト役の胸アツエピソード!
新人公演時代から、卓越した演技力と存在感は特別なものがあった緒月遠麻さん。
ご本人は「自分なんてとんでもない」という謙遜タイプですが、歌もダンスもハイレベルです。
特に学年が上がってきてから演じた役は圧倒的なものがありました。
中でも「代表作」と言っていいほど好評だった役が、3つ挙げられます。
まずは、『ロミオとジュリエット』のティボルトです。
モンタギュー家とキャピュレット家の恨みの連鎖が激化するきっかけとなる、重要な人物です。
ここでまたテルキタの胸アツエピソードが。
2010年、宝塚での初演となった星組『ロミオとジュリエット』では、凰稀かなめさんがティボルトを演じました。
そして翌年の2011年には雪組で上演することとなり、緒月遠麻さんがティボルト役に決定。
緒月遠麻さんは星組公演で凰稀かなめさんを観て、ティボルトは色気のある役だと感じ、自分には無理だなと思っていたそうです。
さて、雪組公演の幕が開いてみると……
あれ?凰稀ティボルトと緒月ティボルト、髪型が似ている…??
そうです、緒月遠麻さんは凰稀さんのカツラをもらい受けていたのです!
分け目を変えたりして多少のアレンジはしたらしいですが、カツラを引き継ぐというのは仲良し同期生ならでは、です。
緒月遠麻の宝塚時代の代表作は?2つ目と3つ目。
好評だった2つ目の役は、『ロミオとジュリエット』の次に公演した『ニジンスキー』でのセルゲイです。
天才的バレリーナ、ニジンスキーを支援するパトロン、という役どころです。
同性ながらニジンスキーを愛していて、狂おしいほどに独占し、嫉妬心をむき出しにする難役と言えます。
主役のニジンスキーを演じたのは、のちに雪組トップスターになる早霧せいなさんでした。大柄な緒月遠麻さんと小柄な早霧せいなさん。二人のシーンはドキドキしました。
そして3つ目の代表作は宙組時代の『翼ある人びと』でのロベルト・シューマンです。内弟子のブラームスをかわいがり、妻と子供を愛する心優しい作曲家です。
次第に脳神経が衰弱していき、おびえ、錯乱していくという、こちらもかなりの難役。
普段は気さくで陽気な雰囲気のある緒月遠麻さんだけに、このとても悲しい役は余計に心に迫るものがありました。
妻のクララ・シューマン役は美貌の娘役の伶美うらら(れいみうらら)さん、ブラームス役は当時二番手だった朝夏まなとさんが演じました。
作・演出は上田久美子先生。緒月遠麻さんの演技力と人柄を見抜いての見事な配役でした。
緒月遠麻の退団はいつ?理由はなぜ?
凰稀さんトップスター時代の宙組へ組替えとなり、数々の見事な活躍を見せていた緒月遠麻さん。
男役でも娘役でも、トップスターになってしまえば基本的には数年後には退団が待っています。
しかし、緒月遠麻さんは「スーパーサブ」という枠なので、ご本人が希望する限り長く在籍することができます。
凰稀さんを見送っても、きっと宙組でまだまだ活躍してくれるはず!と多くのファンが思っていましたが…
緒月遠麻さんは凰稀さんとの同時退団を選ばれます。
2015年『白夜の誓い/PHOENIX宝塚‼』が退団公演となりました。
予想もしていなかったことだけに、ファンのショックはそれはそれは大きなものでした。
特に宙組に来てから、お芝居でもショーでもまばゆいばかりの活躍でした。
下級生たちも緒月さんを慕っていましたし、「今がいちばんいい時なのに!!」と惜しむ声が非常に多かったことを覚えています。
トップさんと違って退団会見はありませんので、当時は退団理由は明らかにはなっていませんでした。
退団後、宝塚OGを招くトーク番組で退団理由を訊かれ、「やり切った」ということを答えていらっしゃいました。
雪組で何人ものトップさんを見送り、宙組で愛する同期生のトップ時代を支えられたこと。下級生に「男役とは」を伝えきれたこと。
そのあたりのタイミングが重なり、「今かな」と思われたのかもしれません。
緒月遠麻の現在の活躍は?事務所はどこ?舞台やテレビの出演作は?
緒月遠麻さんは2015年に宝塚を退団し、その数か月後にはもう舞台に立っていました。
所属事務所はACT JP エンターテイメントで、未来優希(みらい ゆうき)さん、大鳥れい(おおとり れい)さんなど、OG仲間も複数在籍しています。
退団後の活動は朗読劇、ストレートプレイ、ダンス公演、トークショーなどかなり幅広いジャンルでご活躍です。
ご本人曰く、「主演は向いてない」という理由もあるのか、割とマニアックな作品にご出演されている印象です。
緒月遠麻さんの現在の活動の中で気になるのは、ご本人が投稿しているインスタグラムでしょうか。
非常に独特な感性をお持ちで、ウルトラマンのフィギュアに筋トレをさせてみたり、ちびまる子ちゃんグッズを買い集めてみたり(笑)
昭和を感じるレトロアイテムがミニチュアになったガチャガチャを回しまくってみたり(笑)
また、いろいろなタカラヅカOGさんが緒月遠麻さんのインスタに登場するところにも注目されています。
この独特の感性にドハマりしてしまう人が多いのでしょうね。
緒月遠麻の人たらしエピソード!結婚は?
緒月遠麻さんは2019年には『ベルサイユのばら45』にご出演され、名だたるOGの皆さんと共演されています。
ベルばら初演時にオスカルを演じた榛名由梨(はるな ゆり)さんなど、レジェンド級の大先輩ももちろん多数ご出演されていました。
その大先輩の楽屋でくつろいで「今度お茶いきましょうよ~」と気軽に誘っている姿を、元雪組トップスター水 夏希(みず なつき)さんが目撃!
水さんが先輩の楽屋に「お先に失礼します」と言いに行った時にそんな姿を目撃し、「ちょっとアンタ何やってんの!」と大変驚いたそうです(笑)
そんな水さんも、『ベルばら45』公演中のお休みの日には緒月遠麻さんと一緒にお出かけされているんですけどね( *´艸`)
そんな独自の道をゆく緒月遠麻さんは、今も独身生活を楽しんでおられるようです。
狙って笑いを取りに行くスタイルではなく、「この人、絶対面白い!」とオーラで感じさせる緒月遠麻さん。
しかし、その実力の高さに仕事のオファーは多く、今後もお芝居やトークショーを中心にご活躍されていくでしょう。
独自路線を行く宝塚OGさんの第一人者として、大注目です!
緒月遠麻:結婚は?本名は?年齢は?性格は?現在の活躍は?元・宝塚男役!相手役は凰稀かなめ??
緒月遠麻さんは未婚。宝塚歌劇団86期生で、同期には凰稀かなめさんがいます。身長174センチで男役でも大きいです。本名は喜多浩子で、愛称は「キタさん」や「きたろう」。
芸名の由来は、「機関車トーマス」と湖月わたるという宝塚の元スターに憧れたことから。天海祐希のショーを見て宝塚に興味を持ち、高校3年生の時に合格しました。
凰稀かなめさんとは特に親しく、入団時に2人とも雪組に配属になりました。
二人の身長は同じくらい、美貌の凰稀さんと骨太なイメージの緒月遠麻さんはまったく違った魅力がありましたが、いわゆる「シンメ」(2人セット)で切磋琢磨する関係が長く続きました。
凰稀かなめさんの愛称「テル」と合わせて「テルキタコンビ」と言われ、のちに、凰稀かなめさんが宙組トップスターに就任すると同時に緒月遠麻さんも宙組に異動。
別格スターとして、まるで相手役のように凰稀かなめさんを支えました。凰稀かなめさんと同時退団すると、すぐに芸能活動を開始。
退団後の活動は朗読劇、ストレートプレイ、ダンス公演、トークショーなど幅広いジャンルでご活躍です。また、Instagramからも独特の感性がにじみ出ています。
ご本人は脇役の方が向いているとのことですが、その実力の高さに仕事のオファーは多く、独自路線を行く宝塚OGさんの第一人者として、大注目です!
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